
マンション売却時に、その物件の購入を検討している人が、実際に部屋を見に来るのが内覧です。物件の印象が、購入意欲を左右するため、内覧者に好印象を持ってもらうように準備を整える必要があります。
居住しながらの売却の場合、掃除やスケジュール調整などで大変さを感じる人も多いのですが、まずは、内覧の流れやコツを押さえましょう。この記事では、内覧を成功させるためのポイントや準備方法、質問への対応例などを解説します。内覧を理解して、売却をスムーズに進めましょう。
神奈川県で不動産売却をお考えの方へ ■土地の売却ならこちら 横浜市の土地売却 湘南の土地売却 横須賀市の土地売却 ■戸建ての売却ならこちら 横浜市の戸建て売却 湘南の戸建て売却 横須賀市の戸建て売却 ■マンションの売却ならこちら 横浜市のマンション売却 湘南のマンション売却 横須賀市のマンション売却 |
マンション売却時の内覧の重要性

マンションの内覧者は、物件に興味を持ち、実際に見て検討したいと考えています。内覧は、購入の決断を促すチャンスであり、重要なステップです。
内覧者は実際に訪れることで、間取りや設備の確認だけでなく、写真や説明文だけでは伝わらない「住み心地」や「雰囲気」を確認し体感できます。物件が気に入れば、購入への検討に入るため、早期の成約や大きな値引きなしに成約につながるかもしれません。
自分がマンションを購入したときの気持ちを思い出してみましょう。そして、購入するならここを見たいというポイントを想像すると、内覧の対応ポイントが見えてきます。室内が整理され、清潔感のある空間であれば、希望者は「この物件なら住んでみたい」と思う可能性が高まります。
内覧はただ見せるだけでなく、希望者に具体的な生活を想像させ、購入後の満足感をイメージさせるための大切な機会です。
売主が掃除やリラックスできる空間づくりを行い、希望者が内覧で好感を持てば購入への後押しになります。
マンション売却時の内覧準備について

マンション売却において、内覧は購入希望者が、実際に住むことをイメージする重要なステップです。清潔感や広さ、明るさをアップするなど、内覧者に好感を持ってもらうためのコツを解説していきます。
掃除と片付けはどこまで行う?
マンションの内覧では、部屋の印象が売却に大きく影響します。それぞれの場所のポイントを押さえ、掃除と片付けを徹底しましょう。以下がポイントです。
・不要なものを処分:モノが多い部屋は狭く見えるため、思い切って不要なものを捨てる覚悟が必要 ・収納スペースも整理:押し入れやクローゼットはサイズの確認をしたい内覧者が多いため、整頓して見せられる状態に ・水回りの清掃は徹底する:キッチンやトイレ、お風呂の水垢やカビは、部屋の評価を下げる原因になる。落としきれない汚れは、ハウスクリーニングを活用 ・におい対策を忘れない:ペット・生ゴミ・水回り・調理後のにおいなど、住人は気にならなくても、来訪者は感じるもの。においによっては清潔感を損なうため、十分な配慮が必要 |
片付けが苦手な場合は、家事代行サービスの利用がおすすめです。プロの手を借りることで大変さを軽減できるでしょう。
修繕やリフォームは必要か
マンション売却前に修繕やリフォームを検討する際は、不動産会社に相談するのが賢い方法です。
とくに、リフォームは高額な費用がかかりますが、売却価格への上乗せが難しいといえます。買主の中には、自分の好みに合わせてリフォームしたいと考える人も多いため、リフォームをしてしまうと、それが売却の妨げになるケースもあります。
ただし、修繕は基本的に行いましょう。壁の穴や設備(給湯器など)の故障は、購入希望者の印象を悪くします。また、壁の落書きや傷もできる範囲で修理しましょう。落書きが消せない場合は、ハウスクリーニング業者に相談するのも一つの方法です。
修繕やリフォームに迷った場合は、現状のままでどの程度の価格が期待できるか、不動産会社に相談してから判断しましょう。適切な判断が、スムーズな売却と手元に残るお金の最大化につながります。
内覧当日に好印象を与えるコツ

内覧者に好印象を与えるためには、何に注意をすればいいかが気になるところでしょう。
まず、玄関は内覧者が一番初めに見るところです。すっきりと整え、温かく迎える準備を整えましょう。内覧者が訪れた際に魅力的な印象を与えるコツをご紹介します。
内覧希望者がリラックスできる室内を整える
内覧希望者に快適な印象を持ってもらうためには、掃除で室内の環境を整え、リラックスできる空間づくりが大切です。以下をチェックリストにして、内覧者を迎える前に確認してもいいでしょう。
・玄関には清潔なスリッパを準備 ・すべての照明を点灯し、部屋を明るくする ・室温や湿度を快適に調整する ・観葉植物や花を飾り、室内を彩る ・ドアや窓はスムーズに開閉できるか ・不快なにおいはないか ・ベランダの掃除 |
部屋全体が、明るく清潔で開放的に感じられる空間づくりを目指してください。通常、お茶やお菓子は不要です。
部屋を広く見せる工夫
内覧時には、部屋を広く見せ、生活感をできるだけなくす工夫がポイントです。
まずは、不要な家具を減らしましょう。家具がなくなると、処分に迷うものも思い切って処分できるため、片付けやすくなります。すっきりした空間であれば、内覧者は自分の暮らしをイメージしやすくなるでしょう。
また、レンタル家具を使った「ホームステージング」を検討するのも一案です。おしゃれなソファやラグを配置すれば、部屋が洗練された印象に変わります。
これらの工夫で、部屋の広さと魅力を最大限に引き出しましょう。
質問への対応
内覧者は、物件を購入した場合の生活の利便性や、部屋の住み心地について知りたいと考え、質問をしてきます。物件の魅力を伝える大切な機会ととらえて、以下のポイントを念頭に置いて対応しましょう。
・マンションの特徴やメリットを伝える
「このマンションに住んで良かった点」を具体的に伝える
・駅までの距離や安全な通学路
・近隣のスーパーやコンビニなどの使い勝手
・公園、病院など生活の利便性
など
・周辺環境を効果的に伝える
近隣にある施設の特徴や雰囲気、静かな環境など、実際に住んで感じたいいところを話す。内覧者が関心を持ちやすい事柄を選んで、説明するのがポイント。
・ネガティブな点も正直に話す
隠さず正直に話すことが信頼感につながる。「夜間、電車や車の音が多少気になる」といったマイナス要素があれば、「その分駅に近い」「車での移動が便利」といったカバーできる情報を添えると好印象。
内覧者の質問は、購入を前向きに検討しているサインです。物件の良さを内覧者に伝え、契約や価格など、すぐに返事ができない点は不動産会社に確認する旨を伝え誠実に対応しましょう。
内覧スケジュールの組み方や注意点について

内覧スケジュールを上手に組むことで、内覧者が訪れやすくなるというメリットがあります。内覧を希望する方々に配慮したスケジュールの調整方法や注意点について解説します。
売却の流れと内覧の開始時期
まずは、売却の流れを確認し、内覧の開始時期を抑えておきましょう。内覧は通常、下記流れの「4.売却活動」が始まってからになります。売却活動は、ポータルサイトへの掲載やチラシ配布、不動産会社の店舗や自社サイトで売却マンションを広く知ってもらうことです。
【マンション売却の流れ】 1.売却の相談・査定依頼 2.物件調査・査定 3.媒介契約の締結 4.売却活動の開始 5.売却の決定 6.売買契約の締結 7.物件の引渡し |
不動産会社が、近隣でマンションを探している希望者を把握している場合は、売却活動前に内覧になる可能性もあります。内覧の開始時期については、不動産会社と打ち合わせましょう。
売却活動が始まると、内覧者からの申し込みは、不動産会社が受け、スケジュールを調整してくれます。売却活動開始後は、いつ内覧が入っても良いように準備を整えておきましょう。
スケジュール調整のポイント
内覧スケジュールは、内覧者の希望時間などを考慮して柔軟に対応するのがベストです。内覧日が合わなかったために、検討の対象から外れてしまうのはチャンスを失うことになるためです。
複数の内覧希望者から同じ日に希望がある場合は、スケジュールが重ならないように時間に余裕を持たせることが大切だといえます。内覧者が物件を気に入れば、質問が増え、内覧時間が長引くことがあるからです。
事前に、融通のきく日時と都合の悪い日時を、不動産会社の担当者に伝えておけば、スムーズなスケジュール調整につながります。
内覧時に注意すべき点
内覧時には、訪問者がリラックスして過ごせるよう配慮しましょう。
内覧が長引くときは、内覧者が物件に強く興味を持っているチャンスでもあります。長引く場合は、お茶を出すなどの気配りも必要になります。
もし、内覧時に仮押さえや値引き交渉の希望が出た場合、その場で売主が即答せず、不動産会社に任せるのが基本です。具体的な条件交渉は「買付証明書(購入希望者が正式に購入意志を示す書類)」が発行されてから進めても問題ありません。
内覧では不動産会社の営業担当が案内を行います。売主でなければわからない質問には丁寧に対応し、手続きの対応は不動産会社に任せるとスムーズに進みます。
マンション売却の内覧件数が少ない理由と対策

マンション売却において内覧件数が少ない理由は、いくつか考えられます。
一つ目は、売却価格が相場と合っていない場合です。この場合は、適正価格への見直しや、地域内の競合物件を調査し、価格の見直しを行います。
二つ目は、広告や売却活動に問題があるケースです。写真や文面から物件の魅力が伝わっていないため、不動産会社と綿密に打ち合わせを行い、広告を改善しましょう。
三つ目は、売買時期の影響です。不動産市場は、1月や8月などの取引が少ない時期と、春や秋のように購入希望者が増える時期があります。売却をずらし、需要が高まるタイミングを狙えば、内覧希望が期待できるでしょう。
マンション売却の内覧対応に関するよくある質問

マンション売却時の内覧についてのよくお受けする質問をご紹介します。内覧回数や時間、家族やペットの在宅、どうしても内覧は必要かなど、売主として気になる疑問にお答えします。
内覧対応は何回くらい?対応時間は?
マンション売却における内覧対応は、売却活動開始から約2~3か月間が一般的な期間で、通常6~10件程度です。1回の内覧にかかる時間は30分から1時間が目安ですが、内覧者が詳しく物件を確認したり、話を聞いたりする場合は2時間程度になることもあります。
中には、すぐ購入の意思がない「冷やかし」の内覧もあります。しかし、冷やかしの内覧が売却につながる可能性も否定できません。実際に物件を見たことで気に入り、購入を決断することもあるからです。
また、内覧後に購入の希望がなくても、内覧者との条件が合わなかっただけととらえ、気にする必要はありません。内覧の数を重ねることで、物件の魅力が伝わる機会が増えますので、前向きに丁寧な対応を心がけましょう。
内覧時、子どもやペットはいない方がいい?
内覧時には、可能であれば子どもやペットがいない状況を整えるのが望ましいです。子どもがいると内覧者が気を使って集中できず、部屋の魅力を十分に理解できない場合があります。
また、ペットが思わぬ粗相をしたり、動物が苦手な内覧者が訪れたりするかもしれません。散歩に連れ出したり、一時的に預けるなどの対応を検討しましょう。
内覧時は落ち着いた環境を提供することで、内覧者は部屋の確認に集中できます。
内覧なしでも売却は可能か
内覧なしでのマンション売却方法は二つ考えられます。どちらにも、メリットとデメリットがあります。
まず一つ目は、不動産会社の買い取りの利用です。不動産会社に直接買い取ってもらえるため、内覧の手間はなく、最短で売却できます。ただし、市場価格より安くなることが一般的です。
二つ目は、動画を利用して物件を紹介する方法です。部屋を360度カメラなどで撮影し、購入希望者に確認してもらえば、部屋への内覧は「なし」にできます。しかし、この方法では購入者の決断が難しく、売却が長引く可能性が高くなります。また、相場より価格が低くなるかもしれません。
内覧なしの売却は、売却価格での妥協が必要になることを理解しておきましょう。
マンション売却に関するご相談はウスイホームへ

マンション売却をご検討の際は、ウスイホームにお任せください。
1976年の創業以来、横須賀・湘南・横浜エリアを中心に、地域密着型のサービスを展開してきました。長年の不動産売却での豊富な経験と実績を活かし、お客様一人ひとりのニーズを理解しご提案を行います。
ウスイホームの強みは、地域の情報に精通したスタッフが、売却ご希望のマンションを適正価格で査定し、売却活動もサポートすることです。安心して売却を任せていただける体制を整えています。
どうぞ不動産の売却に関するお悩みや疑問もお気軽にご相談ください。
▼横須賀・湘南・横浜エリアでマンションの売却についてのご相談はこちら▼
神奈川の不動産(マンション・アパート・事務所・一戸建て・土地)売却 | ウスイホーム
マンション売却の内覧対応は事前準備が成功のカギ
マンション売却において、内覧は購入希望者が物件を実際に確認し、購入意欲を高める重要なステップです。
初めてマンションを売却する方にとっては、掃除や片付け、スケジュール調整などの準備は戸惑いがちです。しかし、内覧対応の成功は、事前準備にかかっています。これまでお伝えした内覧準備や対応のポイントを押さえて、不安を解消し、より良い結果を目指しましょう。
内覧のポイントを押さえたら、不動産会社と相談しながら、内覧対応へ踏み出してください。成功への準備を整え、理想の売却を目指しましょう。
監修者 海沼 仁(カイヌマ ヒロシ) 【経歴】 ウスイホーム株式会社 取締役。 大学時代は不動産評価論を専攻。 卒業後、1997年にウスイホーム株式会社入社。売買仲介部門の新人賞を受賞。 2001年、新店の上大岡店店長に就任。以降、各店店長を歴任。特に新店舗の立ち上げを得意とし、後にエリアマネージャーに抜擢される。 2012年より取締役に就任。主に横浜、湘南エリアでの商圏拡大に尽力している。 地域貢献活動にも力を入れ、2021年には創業45周年を機に、SDGs推進に取り組む「ウスイグループSDGs宣言」を制定。 地域密着型営業で築き上げてきた不動産業界のキャリアと実績から、顧客の信頼も厚く、幅広い人脈を持つ。著名人・有名人からの相談や紹介も多い。 【資格】 宅地建物取引士 CPM(米国不動産経営管理士) 日本RSP協会 不動産仲介士 試験問題監修委員 |
執筆者 ウスイホーム株式会社 広報チーム 1976年に神奈川県で創業。お客様と地域の発展のため、住宅に係わるあらゆるお手伝いをさせて頂いております。長年にわたり蓄積してきた知見を活かし、新築戸建てや中古戸建てを検討・購入する際に役立つ最新情報を発信しています。 お問い合わせURL https://www.usui-home.com/contact |