
マンションを売却する際、必要な書類がそろっているとスムーズに売却に取り掛かれます。また、途中で書類を探したり、取得に出かけたりする必要がなければ、売却のストレスもずいぶん軽減されるでしょう。事前に準備を進められるように、必要な書類を把握しておきましょう。
そこで本記事では、売却に必要な書類のリストや取得方法、さらに確定申告時に必要な書類についても詳しく解説します。マンション売却を検討中の方は、準備にお役立てください。
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マンション売却に必要な書類一覧

まずは、どのような書類か必要になるかをみておきましょう。
書類の種類 | 書類名 | 取得方法 |
登記関連の書類 | 1. 登記識別情報通知書または登記済権利証 | 売主が保管 |
2. 固定資産課税明細書 | 売主が保管(固定資産税納税通知書に同封) | |
3. 固定資産評価証明書 | 役所窓口 | |
身分証明・印鑑関連の書類 | 4. 本人確認書類 | 売主が保有 免許証・マイナンバーカードなど |
5. 実印および印鑑証明書 | 実印は売主が保有 印鑑証明は役所窓口・コンビニ取得など | |
6. 住民票 | 役所窓口・コンビニ取得など | |
その他の必要書類 | 10. 抵当権抹消書類 (該当の場合) | 以前に完済の場合は売主が保管・引き渡し時に完済の場合は当日金融機関が手配 |
11. 建物図面や設備表 | 売主が保管 | |
12. 管理規約 | 売主が保管 | |
13. 取得時の売買契約書・領収書 | 売主が保管 |
売主が保管している書類が案外多いことに気が付くでしょう。万が一、ない場合は再発行などの手続きが必要になりますので、どこに保管してあるかの確認は早めに行いましょう。
マンション売却の各ステップで必要な書類

売却の流れを把握して、各ステップで必要になる書類を確認しましょう。
<売却の流れ>
①相談・査定依頼→②媒介契約→③売却活動→④売却契約→⑤引き渡し→【確定申告】
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不動産売却編 不動産売却の流れ【いっしょに不動産Vol.9】
1.査定依頼時に必要な書類
不動産会社に査定を依頼すると、机上査定ではなく現地調査を行うため、適切な価格を提示してもらえます。相談に行く際に、査定に必要な書類を準備しておくと、出直す必要なくスムーズに査定依頼ができます。事前に電話で確認してもよいでしょう。
・固定資産課税明細書 4~5月に送られてくる納税の通知書に同封されている ・身分証明書(マイナンバーカード・運転免許証など) 本人確認、顔写真付きなら1つでOK、顔写真がない場合は2つ(保険証、住民票など) ・登記済証(権利証)または登記識別情報通知書 従来の「登記済証(権利証)」に代わり2005年の不動産登記法の改正により「登記識別情報通知書」が発行されている ・購入時の売買契約書一式・マンションの管理規約 図面など、物件の詳細を確認 ・住宅ローンの返済予定表または残高証明書 返済予定表がない場合や、一部一括返済をしている場合は、ローンの残高証明を取得する 【注意!】ローンの残債がある場合は、売却時に金融機関への相談が必要 ・リフォーム履歴がわかる資料 該当する場合はわかる範囲で書き出したメモでもよい |
2.媒介契約時に必要な書類
不動産会社と結ぶ媒介契約は、買主との仲介を依頼する契約です。3つの契約方法がありますがいずれの場合も必要になる書類は同じです。
・本人確認書類 ・印鑑証明書(3か月以内の発行) ・実印 |
査定を依頼した不動産会社であれば、査定時に必要書類を提出しているため、スムーズに契約が進むでしょう。
3.売却活動中に必要な書類
売買活動中に必要となる書類はとくにありませんが、マンション売り出し時の広告やチラシがあれば、アピールポイントの参考になります。また、管理規約には「ペットに関する規約」などマンションのルールの記載がありますので広告文を作成する際の役に立つでしょう。
4.売買契約時に必要な書類など
買主が決まるといよいよ売買契約です。今までに使った書類をあらためて整えることで対応できます。
・売買契約書(不動産会社が準備) ・印鑑証明書(3か月以内の発行) ・実印 ・付帯設備表(部屋に残していく設備などについて説明した書類) ・物件状況確認書(告知書・物件や設備の状態などを説明した書類) ※「付帯設備表」と「物件状況確認書」は事前に不動産会社が準備し、相談しながら売主が記載していく |
売買活動に時間がかかった場合、媒介契約時に取得した印鑑証明の期限が切れている場合があります。確認をしておきましょう。
5.引き渡し時に必要な書類
引き渡し日はマンションの名義を変更するために所有権移転登記が行われます。
<所有権移転登記に必要な書類 > ・登記済証(権利証)または登記識別情報通知書 ・本人確認 ・印鑑証明(3か月以内の発行) ・固定資産課税明細書(固定資産税の清算に使用) ・固定資産税評価証明書(登録免許税の算定に使用) ・振込先銀行の口座番号(通帳・キャッシュカード) ・司法書士への委任状(司法書士が準備) ・抵当権抹消の必要書類 (金融機関が準備。ローンの残債があり決済日に返済する場合に必要) ・住民票(引っ越し後や相続の場合など、現住所が該当の不動産住所ではない場合に必要) |
引き渡し時には、買主が安心してマンションを受け取れるように、以下の書類も準備しましょう。
・管理規約・使用細則(マンションの管理規約) ない場合は管理組合か、管理会社へ再発行を依頼 ・長期修繕計画書および総会議事録 ない場合は管理組合か、管理会社へ再発行を依頼 ・設備の取扱説明書・保証書 給湯器・ガス・IHコンロ・換気扇・浴室乾燥機・エアコンなど、該当する設備機器 |
これで、マンションの売却が完了します。
マンション売却に必要な書類を入手する方法

マンション売却に必要な書類は、自宅で保管しているものもあれば、役所や金融機関から取得が必要なものもあります。ここでは、各書類の入手方法と再発行が必要になった場合の方法を解説します。
自治体や公共機関で入手する書類
自治体や公共機関で入手する書類は、証明系の書類が中心です。自治体により、オンラインやコンビニで取得ができるものもありますので、自治体ホームページで確認して、無理のない方法で入手しましょう。
・固定資産税評価証明書
自治体の窓口で取得。一部市区町村ではコンビニ交付やオンライン請求が可能です(1通200~400円)。
・印鑑証明書・住民票
市区町村の窓口で取得。マイナンバーカードがあればコンビニのマルチコピー機で発行が可能です。オンライン申請であれば、郵送での受け取りもできます。(1通200円~450円)
【注意】印鑑証明は事前に登録しておく必要があります。
購入時に受け取った書類の確認
購入時の書類は、売主が保管している書類です。手元にあるか確認し準備しましょう。
・固定資産税納入通知書(課税明細書)
毎年4~5月に送付されてくる納税通知書に同封されています。
・登記済証(権利証)または登記識別情報通知書
所有権を証明する書類です。
・購入時の売買契約書一式 ・諸費用の領収書
マンションの図面・重要事項説明書などもあるため、売却時に必要です。購入額の確認のために確定申告時にも必要になります。
これらの書類は再発行が難しい場合もあるため、早めに確認しておくことが大切です。紛失している場合は、不動産会社に相談しましょう。
再発行に手続きが必要な書類
紛失などで再発行が必要な書類は、手続きに時間がかかる場合もあるため、早めに対応する必要があります。
・登記済証(権利証)または登記識別情報通知書
再発行不可、最寄りの登記所で「事前通知申請」(基本無料だがやり取りに時間がかかる)という手続きを行うか、司法書士に「本人確認情報制度」(費用は5~10万円)を依頼します。公証人役場で本人確認を依頼するという方法もあります。(費用は3,500円)
・固定資産税納入通知書(課税明細書)
再発行不可の自治体が多い。市区町村の窓口で固定資産課税台帳(名寄帳)の写しを交付してもらいます。(1通300円前後)
・ローンの返済予定表
借り入れをしている金融機関で再発行してもらうか、残高証明の発行が必要です。
・マンションの管理規約など
管理会社に連絡して再発行を依頼しましょう。
マンション売却後の確定申告で必要な書類

マンション売却が完了し、利益が出ている場合は、確定申告が必要です。申告の際には、売却時の収支や控除に関連する書類を提出する必要があります。
確定申告で必須となる書類
確定申告で必要な書類のほとんどは、マンション売却で使用した書類です。あらかじめ必要書類をチェックしておき、ファイルなどにまとめておきましょう。
書類名 | 概要 |
確定申告書 | マンション売却時の譲渡所得を申告するための書類。税務署から配布。 |
売買契約書 | 売却金額を証明するために必要。 |
仲介手数料や費用の領収書 | 手数料や諸費用を証明。 |
取得時の売買契約書と費用の領収書 | マンション購入時の金額や諸費用を証明。これらは取得費として譲渡所得から差し引ける。 |
控除や特例を利用する場合の必要書類 | 控除や特例を利用する場合は、それぞれに応じた書類が必要。各特例の詳細を確認する。 |
控除を受けるための追加書類
控除を受けるためには、適用する控除に応じた追加書類を準備する必要があります。控除後に税金がゼロになる場合でも確定申告は必要ですので、注意しましょう。
【3,000万円の特別控除の必要書類】
・譲渡所得の内訳書(確定申告書付表兼計算明細書)
・戸籍の附票の写し、消除された戸籍の附票の写し(売却した物件と現住所が異なる場合)
【所有期間10年超の居住用財産の軽減税率の特例申請書類】
・譲渡所得の内訳書(確定申告書付表兼計算明細書)
・売った居住用家屋やその敷地の登記事項証明書
・戸籍の附票の写し、消除された戸籍の附票の写しなど(売却した物件と現住所が異なる場合)
書類を早めに準備し、漏れがないよう確認して控除申請を行いましょう。控除を利用することで税金負担を大幅に軽減できます。
確定申告書の提出方法
確定申告は、売却の翌年の2月16日~3月15日までです。確定申告書の提出方法には、以下の3つがあります。いずれの方法でも、提出期限は厳守しましょう。
・税務署への直接提出
管轄の税務署の窓口に提出します。
・e-Taxを利用したオンライン申請
国税庁の電子申告システムを使い、インターネット上で申請を完了できます。
・郵送による提出
書類を郵送して申告する方法です(提出期限日までの消印が有効)。
マンション売却の必要書類をスムーズにそろえるコツ

マンション売却をスムーズに進めるには、必要書類を効率的にそろえる工夫が大切です。
不動産会社のサポートを活用
売却を依頼している不動産会社のサポートを活用して、マンション売却に必要な書類を効率的にそろえましょう。
不動産会社は売却のプロです。事前に必要な書類の一覧を確認し、リストにしてそろえていきましょう。
不明点は都度不動産会社に確認し、万が一見つからない書類がある場合は、すぐに連絡し手続きを行いましょう。書類がそろっているか不安な場合は、確認を依頼し、不足があれば迅速に対応することがスムーズな売却へのコツでもあります。
書類の整理と保管
書類の整理と保管を適切に行うことで、確定申告までをスムーズに乗り切れます。
書類は、登記関連の書類、証明関連の書類、購入時の書類など、わかりやすいようにクリアファイルなどにまとめ、売却と確定申告が完了するまで保管しておくとよいでしょう。
確定申告完了後も、紛失しないように一定期間はまとめて保管しておきましょう。
トラブルが発生した場合の対策
書類に関して起こるトラブルは、多くの場合紛失です。書類がない場合は、不動産会社に相談し早めに再発行などの手続きをしましょう。証明書などを自分で取得することが難しい場合は、司法書士に依頼して取得することも可能です。
マンションを取得した際の契約書や領収書がない場合は、売買額の5%を取得額として申告を行います。この場合、譲渡所得が多くなり税金も多くかかるため、探してみることをおすすめします。
マンション売却でお悩みならウスイホームへご相談を

マンション売却をどこに依頼すればよいかお悩みの方は、ぜひウスイホームにご相談ください。
1976年の創業以来、横須賀・湘南・横浜エリアを中心に、地域密着型のサービスを提供してきました。地元の特性や市場動向を熟知したプロが、お客様一人ひとりに合わせた売却プランを提案します。また、必要書類の準備や売却手続きのサポートもお任せください。初めての売却で不安な方も、安心してご相談いただけます。迅速で丁寧な対応で、お客様の理想の売却をお手伝いいたします。
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必要書類を事前に把握して売却をスムーズに進めよう

必要書類を準備することはマンション売却を成功させる第一歩です。
査定から媒介契約、売買契約や売却完了後の確定申告まで、各段階で必要な書類をそろえておけば、手続きがスムーズに進みます。本記事では必要書類をご紹介していますが、実際にどのような書類が必要かわからない場合は、不動産会社のサポートを活用しましょう。
必要な書類や情報を把握することで、売却プロセスがよりスムーズになり、売却のそれぞれのステップを自信をもって進めていけます。
監修者 海沼 仁(カイヌマ ヒロシ) 【経歴】 ウスイホーム株式会社 取締役。 大学時代は不動産評価論を専攻。 卒業後、1997年にウスイホーム株式会社入社。売買仲介部門の新人賞を受賞。 2001年、新店の上大岡店店長に就任。以降、各店店長を歴任。特に新店舗の立ち上げを得意とし、後にエリアマネージャーに抜擢される。 2012年より取締役に就任。主に横浜、湘南エリアでの商圏拡大に尽力している。 地域貢献活動にも力を入れ、2021年には創業45周年を機に、SDGs推進に取り組む「ウスイグループSDGs宣言」を制定。 地域密着型営業で築き上げてきた不動産業界のキャリアと実績から、顧客の信頼も厚く、幅広い人脈を持つ。著名人・有名人からの相談や紹介も多い。 【資格】 宅地建物取引士 CPM(米国不動産経営管理士) 日本RSP協会 不動産仲介士 試験問題監修委員 |
執筆者 ウスイホーム株式会社 広報チーム 1976年に神奈川県で創業。お客様と地域の発展のため、住宅に係わるあらゆるお手伝いをさせて頂いております。長年にわたり蓄積してきた知見を活かし、新築戸建てや中古戸建てを検討・購入する際に役立つ最新情報を発信しています。 お問い合わせURL https://www.usui-home.com/contact |