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戸建ての物置に何を入れる?サイズ・おすすめ種類・置き場所

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戸建て住宅で物置を置くことを検討する際、サイズ選びは慎重に行う必要があります。

その検討の前に、そもそも物置は必要なのか?何を入れるの?という根本的な疑問から考えていく必要もあるのです。

本記事では、物置に入れるものや活用術、標準的な物置のサイズ、物置を置くのに適切な場所、物置を設置する際のポイントについて解説します。物置選びに欠かせないポイントをチェックしていきましょう。

監修者 海沼 仁(カイヌマ ヒロシ)

【経歴】
ウスイホーム株式会社 取締役。

大学時代は不動産評価論を専攻。
卒業後、1997年にウスイホーム株式会社入社。売買仲介部門の新人賞を受賞。
2001年、新店の上大岡店店長に就任。以降、各店店長を歴任。特に新店舗の立ち上げを得意とし、後にエリアマネージャーに抜擢される。
2012年より取締役に就任。主に横浜、湘南エリアでの商圏拡大に尽力している。

地域貢献活動にも力を入れ、2021年には創業45周年を機に、SDGs推進に取り組む「ウスイグループSDGs宣言」を制定。
地域密着型営業で築き上げてきた不動産業界のキャリアと実績から、顧客の信頼も厚く、幅広い人脈を持つ。著名人・有名人からの相談や紹介も多い。

【資格】
宅地建物取引士
CPM(米国不動産経営管理士)
日本RSP協会 不動産仲介士 試験問題監修委員

戸建ての物置は必要?何を入れる?種類・用途・注意点

戸建てに物置が必要かどうかは、収納したいものが、物置に置くべきものかどうかが一つの目安になります。

物置に収納したいものが、物置向きのものかどうかを見極めましょう。ここでは、物置に収納するのに向いているもの、反対に物置に置いてはいけないものを解説します。

タイヤ、雪かきなど掃除道具など(室内に置けないもの)

物置の使用法として多いのが、室内に収納しにくい物品です。

たとえば季節ごとに交換するタイヤ、雪かき用のショベルやその他の大型掃除道具、冬のストーブなどで使う灯油(※)などがあります。

玄関にシューズクローゼット(シューズクローク)を設けて掃除用具などを収納するケースがありますが、雪かき用のショベルは床を傷つけるリスクがあるため、物置が向いているといえます。同じ掃除道具でも、このような視点で考えるとよいでしょう。

※  灯油は40℃になると引火しやすくなるため、物置内が熱くなる夏場の保管はNGです。灯油が残った石油ストーブなども同様のリスクがあるため十分に注意しましょう。

参考:ご家庭での灯油の保管・取扱いの留意事項について|熊本市

非常用グッズの保管場所として

物置は非常用グッズの保管場所にも適しています。災害時に必要となるアイテム(懐中電灯や軍手、非常用トイレなど)を室内だけでなく、物置にも収納しておけば、仮に家屋にダメージがあった場合にも取り出せるというメリットがあります。

ただし、夏場は物置内が高温になるため、非常食や非常用水(常温保存可能なものも含めて)、卓上ガスコンロなどに使うカセットガス(カセットボンベ)は、室内の納戸などに収納する方が安心です。上手に使い分けましょう。

趣味の道具(釣り道具、サーフィン系・アウトドア関連など)

物置は釣り道具やサーフィン用品、スキーやスノーボード用品などの趣味の道具やスポーツ用品を保管するのにも最適です。

家の中では場所を取り収納が難しいことや、そもそも水気や汚れが多く室内に収納するのに向かないアイテムといえます。

室外の物置であれば、水気や汚れをあまり気にせずに出し入れできる点も大きなメリットです。

自転車置き場

物置を自転車置き場として活用することもできます。自転車を雨や直射日光から守り、施錠可能な物置を選べば、盗難の心配も大きく減ります。

広い物置を選ぶことで、玄関周りに置いて邪魔になりがちな自転車だけでなく、キックボード(キックスケーター)なども一緒に保管でき、玄関周りをすっきりと保つことにもつながります。

片方は通常の物置、もう片方のスペースが屋根付きの自転車置き場になっている物置と自転車置き場が一体化した物置もあります。

趣味の部屋として(勉強・仕事部屋、音楽鑑賞・ピアノなど)

物置でも「断熱効果のあるタイプ」「エアコン設置が可能なタイプ」を選べば、仕事や趣味の部屋としての活用も可能です。

家族がいる戸建てから一歩離れるだけで、集中力を高める静かな空間として、仕事や勉強、映画鑑賞や音楽鑑賞に最適なスペースとなります。

さらに「防音タイプ」であれば、ピアノやギター、カラオケの練習ルームとしても利用可能に。日々の生活を豊かにする空間になるでしょう。

物置に置いてはいけないもの

万能な物置ですが、夏場は物置内の湿度が高くなることなどから、物置に置いてはいけないものがあります。エアコンなど設置しない一般的なタイプの物置を想定して、置いてはいけない主なアイテムと理由を解説します。

  • 火気に関するもの(火気厳禁と記載されたもの):先ほど触れた灯油、カセットガス(カセットボンベ)。スプレー缶なども、発火する恐れがある
  • 食品:温度や湿度の変化で腐敗や品質の劣化が起こりやすい
  • 衣類:湿気でカビや臭いは発生しやすい
  • 本・写真:湿気で損傷しやすく、写真は色が変わる恐れも
  • 高価な貴金属や重要書類:盗難や紛失のリスクがある

戸建ての物置のサイズや種類は?

戸建て用の物置にはさまざまなサイズがあり、主な種類には一般タイプと断熱タイプの2種類があります。利用目的や設置スペースに合わせて適切な物置を選びましょう。

物置のサイズと大中小の分類に明確な基準はありませんが、本記事では以下のサイズを目安に解説していきます。

  • 小型: 幅60cm~ 奥行40cm~
  • 中型: 幅131cm~ 奥行81cm~
  • 大型: 幅300cmまで 奥行300cmまで

小型

小型物置

小型物置の一般的なサイズ: 幅60cm~ 奥行40cm~

小型物置は、ベランダや軒下などに設置されることが多く、ガーデニング用品や車の掃除道具など庭・車関連で使う道具や、玄関に置いておくと邪魔になりがちな子どものお砂場遊びセットやボールなどを収納するのに向いています。

注意点として、物置自体が小型で軽いため、ベランダなどに設置する際には強風などによる落下防止対策を施すことが必要です。

中型

中型物置

中型物置の一般的なサイズ: 幅131cm~ 奥行81cm~

中型物置は、小型では足りない少し大きめのアイテムを収納したいときに有効なサイズの物置です。

自転車やバイク、ガーデニング用品(ほうきや長靴など)、スポーツ用品などが例としてあります。

中型サイズでも大きさによっては、土台をコンクリート化する基礎工事が必要になりますが、それほど大きくなければ、コンクリートブロックの上に設置可能なタイプもあります。設置の手軽さで選びたい場合は、基礎工事の有無についても、購入時に確認しましょう。

中型物置は、デザインや色のバリエーションが多く、庭や戸建ての外観と調和するものを選びやすいのも特徴です。庭のイメージを損なわず、収納スペースを確保できるのは大きなメリットといえるでしょう。

大型

大型物置

大型物置の一般的なサイズ: 幅300cm 奥行300cmくらいまでのサイズが一般的

大型物置は、大型アイテムや多量のものを収納できます。また、書斎や趣味の部屋として活用できるのは大型タイプです。

大型物置では、奥に入れたアイテムを取り出す際など、物置内で複数の人が移動することも想定されます。大きさを選択する際は、収納したいものの量プラス、人が動くための30%程度の余裕をもたせると使い勝手がよいでしょう。

また、大型物置といっても、幅・奥行・高さが異なり、開口部の位置により縦長に使うのか、横長に使うのかが変わります。置きたい場所のサイズと合わせて、開口部の位置についても慎重に選びましょう。

※大型物置の設置には、通常、基礎工事が必要です。事前に、施工方法や費用の確認をしておくことをおすすめします。

一般タイプと断熱タイプの主な特徴

物置の主な種類は、一般タイプと断熱タイプの2つです。

一般タイプは、設置場所によって夏場の高温や冬場の冷え込み、結露が問題になることがあります。

断熱タイプは、一般タイプより価格は高くなりますが、外壁と内壁の間に断熱材が施されているため、内部の温度変化や結露を大幅に軽減できる仕組みです。気密性も高く、虫が入り込みにくい仕様なのも特徴です。

戸建て物置の置き場所は?

戸建て住宅に物置を設置する場所は庭が一般的ですが、駐車場スペースへの設置も選択肢の一つです。設置には地盤の確認や基礎の水平調整など、専門的な作業が必要となるので、DIYが難しい場合は事業者に依頼することをおすすめします。

この章では、具体的な置き場所と設置について、さらに詳しく紹介します。

置き場所で多いのは庭

戸建て住宅で物置を設置する場所は、庭が一般的です。適切な場所選びには注意点があります。

  • 敷地内のスペースを確保
    物置のサイズや形状に合わせて、敷地内に十分なスペースを確保する。または、敷地内の確保できるスペースを元に物置を選ぶ
  • 地盤の状況を確認
    地盤が弱い場所に物置を設置すると、沈下や傾斜が起きることがあるため要注意
  • 物置の設置を避けるべき場所
    雨水や雪が流れ込みやすい場所、強風が吹き込む場所には設置を避ける

駐車場スペースに置くのもあり

物置を駐車場スペースに置く選択肢もあります。この場合のメリットは、車と物置を近接させることで、車の用品や工具をすぐに出し入れできる点です。一方で、設置する際に気をつけたい点は以下の通りです。

  • 車のドアと物置のドアの開閉が無理なくできるか
  • 車からの排気ガスや熱が物置に影響を与えないような配置
  • 通りの道路に面した場所では、盗難防止に鍵付きの物置にする
  • 小型の物置ごと盗まれるケースもあるため盗難対策を取る

物置のスペース確保の注意点

中型以上の物置を設置する際に、気をつけたい点をまとめます。中型や大型物置は、設置後の移動が難しいため、購入前や設置前に必ず確認を行いましょう。

  • 物置と壁や塀との間には、メンテナンスが必要になったときのため10〜20cmの隙間を確保する
  • 基礎工事が必要な大型物置を設置する場合は、地盤の状態が悪ければ強化工事が必要になる
  • 止水栓や排水桝の上に設置しない
  • 物置のドアの開閉や物の出し入れを考慮して、物置前に十分なスペースを確保する

戸建て物置の設置方法・工事について

物置は、パーツの状態で届き、自宅でDIYしながら自分で組み立てて設置するのが基本です。しかし、中型から大型の物置は一人で組み立てることは難しいだけでなく、基礎工事が必要になることがあります。

それぞれの工事の違いについても知り、物置選びの参考にしましょう。

小型の設置方法|ブロックなどを自分で敷いて自分でDIYできる

小型物置は一般的なものであれば自分で組み立てるタイプが多く、DIYに慣れている人であれば、設置するのはそれほど難しくありません。

硬い地面か、コンクリートなどの上にブロックを水平に設置し、底板を載せてその上に組み立てていきます。

ブロックの大きさや、配置する位置は物置により異なるため、説明書を読みながら作業しましょう。

重要なポイントは、しっかりした地面かコンクリート土間の上に設置することです。基礎にゆがみがなければ、長く使える快適な物置が完成します。

中型~大型の設置方法|コンクリートを打つ基礎工事が必要

中型から大型の物置を設置する際には、安定と耐久性を確保するためにしっかりとした基盤を作る必要があります。一般的には、土間コンクリートを用いた基礎工事を行い、水平で安定した基礎の上に物置を設置します。

この工程では、正確なレベル測定(水平を取る作業)、コンクリートを打つ技術が必要であったり、雨水の溜まりやすい場所や地盤が柔らかい場合には排水計画も重要になるなど、DIYでは難しいことが多いです。

基礎工事があいまいだと、物置のゆがみや水の侵入、さびの発生、ドアの開閉がしにくいといったトラブルを引き起こし物置の寿命を縮める可能性もあるため、設置には十分な準備が必要です。

ホームセンターなどの実店舗であれば、購入する際の有料オプションとして、プロの事業者に依頼できます。慎重に検討しましょう。

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建ぺい率・固定資産税にも注意|神奈川県の事例で解説

建ぺい率とは、行政が土地の広さに対して建ててよい「建築物の面積(割合)」を定めた規制のことです。

中型以上の大きい物置を設置する場合も、この建ぺい率に注意する必要があります。建ぺい率に該当する建築物とみなされる場合は、工事に入る前に自治体や指定確認検査機関などに建築確認等の申請手続きを行う必要も出てきます。

2024年時点の神奈川県の例で見てみると、床面積が2㎡以内で奥行が1m以下、高さが2.3m以下の「小規模な倉庫」に分類されれば、建ぺい率にかかわる建築物とはみなされず申請も不要です。

また、建ぺい率以外にも、以下のような場合に固定資産税の対象となる可能性があります。

  • 外気分断性:屋根、壁、ドアで密閉性がある
  • 土地への定着性:基礎コンクリートなどで固定されている(ブロックなどの場合は含まれないのが一般的)
  • 用途性:物置としてきちんと機能する

建ぺい率や固定資産税に関する決まりや条例は年度などで変わるため、不安な場合は事業者に相談してみることをおすすめします。

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参考:
小規模な倉庫に該当する場合の建築確認 国土交通省
小規模な倉庫の基準 神奈川県
家屋担担当からのお知らせ(物置の固定資産税について)|横浜市
簡易な物置と固定資産税に関する質問|水戸市

戸建ての物置は使い方を決めてから選ぶのがおすすめ

戸建てに物置を設置する際は、まず使い方をしっかりと考えることが大切です。
自分の暮らしにあった適切な物置を選ぶことで、物置を快適に使いこなせるようになり利便性が高まります。

参考:古い物置がある場合は、物置の処分方法を参考にして下さい。物置の処分方法

物置がある生活は戸建ての室内の整理整頓を促したり、個人の自由な空間を作るのに役立ちます。自分たちの暮らしを快適にする、自分たちにあった物置を設置しましょう。

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執筆者 ウスイホーム株式会社 広報チーム
1976年に神奈川県で創業。お客様と地域の発展のため、住宅に係わるあらゆるお手伝いをさせて頂いております。長年にわたり蓄積してきた知見を活かし、新築戸建てや中古戸建てを検討・購入する際に役立つ最新情報を発信しています。
お問い合わせURL https://www.usui-home.com/contact