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戸建てにテレビアンテナは必要?種類・なしで視聴する方法

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新築戸建ての建築や購入、中古戸建てのリフォームを機に、テレビアンテナをなくしたいと考える人が増えてきました。

本記事では、「戸建てで、アンテナなしでもテレビが観られる?」という疑問に応えるべく、アンテナなしでテレビを観る方法として「ケーブルテレビ」「光回線テレビ」の特徴やメリット・デメリット、工事費用・毎月の維持費用を解説。アンテナでも小型のものなどアンテナの種類についても紹介します。

戸建てのテレビアンテナを考える際の参考にしてください。

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戸建てのテレビはアンテナなしでも視聴できる?

戸建ては、アンテナなしでもテレビの視聴が可能です。

アンテナを使わない方法には2つあり、一つは地域のケーブルテレビを利用する方法、もう一つは光回線を使ってテレビを視聴する方法があります。

アンテナでもいいけど、見た目がよくないからアンテナなしを考えている場合には、従来の大型のアンテナではなく、小型の目立たないアンテナもあります。それぞれの特徴や工事費用、メリット・デメリットについて詳しく説明していきましょう。

※ここで紹介する特徴や工事費用などは、公式ホームページなどに記載されている一般的な情報を記載しています。事業者や地域、状況などによって変わるため、目安として参考にしましょう。

戸建てアンテナなし|ケーブルテレビの特徴と工事費用

リモコンテレビ

ケーブルテレビは地域のケーブルテレビ局と自宅をケーブルでつないで、「アンテナなし」でテレビを視聴することが可能です。特徴や工事費用を詳しく見ていきましょう。

ケーブルテレビの特徴

ケーブルテレビは、地域のケーブルテレビ局が受信した電波を、光ファイバーと同軸ケーブルを介して各家庭に送信しテレビを視聴する方法です。

有線でテレビデータが送信されるため、従来型のアンテナのように天候やテレビ電波の強弱に左右されることが少なく、クリアな画質でテレビを楽しめるのが特徴です。

総務省の調査では神奈川県では71.9%の家庭がケーブルテレビを導入しており、地域によっては従来型のアンテナよりも普及率が高くなっている現状です。

テレビアンテナがなければNHKの受信料は支払い不要?
「テレビアンテナがなければ、NHKの受信料が不要になるのでは?」という声を聞くことがありますが、アンテナがなくても、NHKを受信できるテレビや受信装置を所有している場合は、NHKの受信料の支払いは必要です。受信料は以下の通りです。
・地上波とBSデジタルの両方を視聴:月額1,950円
・地上波のみ:月額1,100円
参考:NHK放送受信料のご案内 ※2024年4月現在

参考:ケーブルテレビの現状_総務省 令和5年11且

ケーブルテレビの工事費用・毎月の料金

戸建て住宅でケーブルテレビを導入するには、専門の工事が必要になります。主な工事内容は、屋外から宅内へのケーブルを引き込み、テレビが観られるようにするための配線工事です。

例えば、神奈川県横浜市の地域でケーブルテレビを展開している、J:comグループ会社のYCV(横浜ケーブルテレビジョン)の工事費用を見てみましょう。

  • 標準的な工事費用:43,200円
  • 月額料金:5,000円前後~

※工事費用や毎月の月額料金は2024年4月時点のもので、プランや事業者、条件によっても異なるため、目安として参考にしましょう。

ケーブルテレビのメリット

ケーブルテレビの最大のメリットは、高画質で安定したテレビ視聴が可能になることでしょう。
BS/CSはもちろん、地元情報番組やスポーツ、アニメ、NetflixやDisney+を含むプランを設定している局もあるため、家族みんなでテレビを楽しみたい人におすすめです。

費用面では、インターネットと同時契約で初期費用が抑えられるキャンペーンや、インターネットを契約せずにケーブルテレビのみの契約にすれば月額5000円以下になることもあります。

【5つのメリット】 

  • アンテナの設置は不要
  • 天候に左右されにくい
  • 高いビルなどがあり電波が不安定なエリアでもクリアな画質が観られることが多い
  • 希望する光回線がエリア外だったときにも対応できる可能性がある
  • チャンネル数が多く、ライフスタイルに合わせてチャンネルやインターネットの有無を選択できる

※雷や嵐、台風といった気象状況下では、一時的に安定しなくなることがあります。

ケーブルテレビのデメリット

ケーブルテレビのデメリットとしては、サービス提供エリアが限られている点があげられます。自分が住んでいる地域のケーブルテレビ局では、希望するプランやチャンネルを提供していない可能性があります。

山間部などエリアによっては、そもそもサービスの対象外になることも……。まずは、自分の地域のケーブルテレビ局について調べることから始めましょう。

費用面では、初期費用がかかる点と、観たいチャンネルを増やすと月額料金が上がる点といえるでしょう。どのチャンネルやプランを選ぶのか慎重に検討しましょう。

戸建てのアンテナなし|光回線テレビの特徴と工事費用

リビング

光テレビは光回線を利用してテレビを視聴するため、アンテナなしでテレビの視聴が可能です。光テレビで使う光ケーブルは、ケーブルテレビで利用する同軸ケーブルより、高画質な画像を楽しめるといわれています。

光回線テレビの特徴

光回線テレビは、光ファイバーを使用して情報を送信するため、同軸ケーブルを使用するケーブルテレビや通常のアンテナテレビと比べて、よりきれいな画像とクリアな音質が配信できるといわれています。

光テレビは、インターネットの光回線を配信する事業者のオプションとして提供されるのが一般的なため、光テレビだけの単独契約はできないのが通常です。

どの光回線事業者を選べばいい?

これまで使用しているインターネット回線事業者や、プロバイダなどのプランを見直して、光テレビを観られるようにするケースが多いようです。

また、NTTdocomoやソフトバンクなど携帯電話会社も、家の光回線とセットで光テレビを提供しています。携帯電話とセットで使うと割引サービスを設けていることも多いため検討する価値はあるでしょう。

新築戸建てや中古戸建てを仲介する不動産会社やハウスメーカーなどで、入会キャンペーンを実施しているケースもあります。幅広い視点で検討してみましょう。

光回線テレビの工事費用・毎月の料金

光回線でテレビを視聴するための工事費用は、サービスプロバイダや条件によって異なるため目安となりますが、NTTフレッツ光とソフトバンク光を例に比較してみましょう。

  フレッツ光TV(NTT東日本)ソフトバンク ひかりTV
契約料880円825円
初期工事費22,000円29,700円(※1)
テレビ視聴サービス登録料3,080円3,080円
テレビ伝送サービス工事費 3,300円4,400円
テレビ1台までの接続等工事7,150円(※2)
初期工事費合計36,410円37,180円
月額料金825円825円

※1:4台までの基本的なテレビ接続等工事費を含む
※2:1台7,150円、4台まで25,080円
※この表に記載している料金は2024年4月時点のものです

月額料金は、インターネットの光回線契約が必須となるため、光テレビ825円と光回線(インターネット代)5000円前後で、月額は6000円前後〜になるのが一般的です。

おすすめ記事:戸建て購入時のインターネット光回線配線工事の手順を解説

光回線テレビのメリット

光回線テレビの最大のメリットは、大容量のデータを高速で配信できるため、高品質な映像をスムーズに楽しめる点です。また、光ケーブルは、高い建物や雨などの影響を受けにくく、安定した映像を楽しめるのもメリットでしょう。

【5つのメリット】

  • アンテナの設置が不要
  • 光回線の導入で、インターネットの高速化が実現。在宅ワークやオンラインゲームが快適になる
  • 高速な光回線だから、野球やサッカーなどのスポーツ、映画、4Kや8Kなどの高解像度のコンテンツでも、安定した美しい映像が楽しめる
  • 希望するケーブルテレビがエリア外だったときにも対応できる可能性がある
  • チャンネル数が豊富

※4K・8Kの視聴には、対応するテレビやチューナーが必要です。
※雷や嵐、台風といった気象状況では、一時的に安定しなくなることがあります。

光回線テレビのデメリット

光回線テレビの導入には、いくつかのデメリットもあります。

まず、初期の工事費用がケーブルテレビと同じくらいの40,000円ほどかかるという点です。毎月のインターネット代がセットになるため、月額費用は6,000円はかかると認識しておきましょう。

光回線の場合もサービスが提供できないエリアがあるため、希望する光回線が自宅地域をカバーしているか確認するところから始める必要があります。

戸建てのアンテナ|種類・工事費用

テレビのアンテナといえば、屋根の上に設置された魚の骨のような形をイメージする方が多いでしょう。しかし、地上デジタル放送になってから、家の美観を損なわない、おしゃれなデザインのアンテナも登場しています。

戸建てのアンテナの種類と特徴

地デジ視聴のために戸建てに取り付けるUHFアンテナの主な種類を紹介します。

【八木アンテナ】
以前からある、屋根の上に設置される魚の骨のような形状のアンテナです。高さが確保できるため、受信性能が高いのが特徴です。

【デザインアンテナ】

デザインアンテナ

画像:デザインアンテナとBS/CSアンテナ

家の外観を損なわないスタイリッシュなデザインが特徴です。樹脂製の本体で白・黒・茶など色も何種類か選べます。壁面やベランダに取り付けますが、取り付け位置が低いため八木アンテナより受信性能が劣る場合があります。

【ユニコーンアンテナ】

ユニコーンアンテナ

画像:ユニコーンアンテナ(白いポール状)とBS/CSアンテナ

2011年に登場した高性能アンテナで、ボール型のシンプルな形状です。屋根上に突き出た形で設置が可能なため、デザインアンテナより高く設置でき受信性能が高くなります。

【ブースター】
アンテナではありませんが、電波の悪い環境や複数台のテレビを接続する際などに、電波を強める働きをする装置です。ケーブルテレビや光テレビの場合でも設置することがあります。

戸建てのアンテナの工事費用

地デジだけが受信できるUHFアンテナを取り付ける際の、アンテナ代金と取り付け工事費用を確認しましょう。

【アンテナ代金+設置費用】

  • 八木式アンテナ…20,000~50,000円前後
  • デザインアンテナ/ユニコーンアンテナ 25,000~60,000円前後
  • ブースター  20,000円前後

BS/CSアンテナのアンテナ代金と設置費用の相場は、30,000〜60,000円前後です。UHFアンテナと同時に設置工事をすれば、工事が一度で済むため工事費を安く抑えられることがあります。

戸建てアンテナのメリット

アンテナを設置する大きなメリットは、初期費用は必要ですが、その後の維持費用が基本的にかからないことです。

【5つのメリット】

  • 毎月の月額料金が発生しない
  • デザインアンテナの登場で、多様な場所に設置可能。家の美観も損なわない
  • メンテナンスの手間も少なく、一度設置すれば10~20年の長期間使用できる
  • 電波が弱い場合も、ブースターでフォロー可能
  • 面倒な入会手続きや契約書類など交わさずに、取り付けたその日からテレビが視聴できる

戸建てアンテナのデメリット

戸建て住宅にアンテナを設置する際のデメリットについても確認していきましょう。

まず、屋根上に大きなアンテナ(主に八木式アンテナ)を設置すると、家の美観を損ねると感じる人がいます。デザインアンテナの設置で美観問題は解決しますが、受信感度がやや下がる可能性がある点はデメリットでしょう。

家の周りに高い建物があると地デジ電波に強弱が発生し受信が不安定になりやすく、雨などの天気条件に左右されることもデメリットといえます。

自宅の条件にあう設置場所やアンテナの種類、ブースターの取り付けなどデメリットをカバーできるよう工夫しましょう。

戸建てのアンテナあり・なし?どっちがいい

夫婦

自分はどの方法でテレビを観るのが最適なのかを迷う人もいるでしょう。戸建てのアンテナあり・なし、どれが向いているのか、ポイントをまとめました。

戸建てのアンテナなし ケーブルが向いている人

ケーブルテレビは、地域密着型の番組や、アニメやスポーツなど専門チャンネルが多いのが魅力です。家族でいろいろなテレビを楽しみたい人に向いています。

【戸建てのケーブルテレビに向く人】

  • アンテナを立てたくない
  • アンテナを立てても電波状態が悪いエリアに住んでいる
  • 光回線のエリア外
  • 不動産屋やハウスメーカー、地域のキャンペーンでお得に始められる
  • 専門チャンネルやビデオオンデマンドをたくさん楽しみたい

戸建てのアンテナなし 光回線が向いている人

在宅ワークやオンラインゲーム、光テレビの視聴が同時に発生するような家庭では、光回線テレビが向いています。高画質な映像や高速のインターネットが何よりのメリットです。

【戸建ての光回線が向く人】

  • アンテナを立てたくない
  • 4Kや8K、スポーツや映画など臨場感あるキレイな画像を楽しみたい
  • 高速かつ大容量な環境でインターネットを使いたい
  • スマートフォンやプロバイダなどのまとめ割が期待できる
  • 専門チャンネルやビデオオンデマンドを楽しみたい

戸建てのアンテナが向いている人

戸建てで、テレビの視聴は地デジだけでいい人、インターネットをあまり利用しない家庭には、通常のアンテナがおすすめでしょう。また、アンテナの初期工事費用はかかりますが、ケーブルテレビや光回線テレビような月額料金がかからないため、月々のコストを節約したい場合にも向いています。

【戸建てのアンテナ設置が向く人】

  • テレビは基本的に地デジだけでいい
  • 毎月の支払いを節約したい
  • インターネットはあまり使わず、スマートフォンで十分たりる

戸建てのアンテナ設置はライフスタイルに合わせて

戸建てにテレビアンテナの設置が必要か?というテーマをもとに、アンテナなしでもテレビを視聴できる方法と、アンテナでも今どきの最新アンテナの種類について紹介しました。

自分や家族のライフスタイルにあったテレビの視聴法を探すことで、テレビはもちろんインターネットなどの部分も最適なスタイルが見つかります。自分たちにあったテレビ視聴法やアンテナについて検討を始めましょう。

監修者 海沼 仁(カイヌマ ヒロシ)

【経歴】
ウスイホーム株式会社 取締役。

大学時代は不動産評価論を専攻。
卒業後、1997年にウスイホーム株式会社入社。売買仲介部門の新人賞を受賞。
2001年、新店の上大岡店店長に就任。以降、各店店長を歴任。特に新店舗の立ち上げを得意とし、後にエリアマネージャーに抜擢される。
2012年より取締役に就任。主に横浜、湘南エリアでの商圏拡大に尽力している。

地域貢献活動にも力を入れ、2021年には創業45周年を機に、SDGs推進に取り組む「ウスイグループSDGs宣言」を制定。
地域密着型営業で築き上げてきた不動産業界のキャリアと実績から、顧客の信頼も厚く、幅広い人脈を持つ。著名人・有名人からの相談や紹介も多い。

【資格】
宅地建物取引士
CPM(米国不動産経営管理士)
日本RSP協会 不動産仲介士 試験問題監修委員
執筆者 ウスイホーム株式会社 広報チーム
1976年に神奈川県で創業。お客様と地域の発展のため、住宅に係わるあらゆるお手伝いをさせて頂いております。長年にわたり蓄積してきた知見を活かし、新築戸建てや中古戸建てを検討・購入する際に役立つ最新情報を発信しています。
お問い合わせURL https://www.usui-home.com/contact