築10年の一戸建ての売却を考えたとき、「いくらで売れるのか」が気になる方は多いのではないでしょうか。
築10年は需要が見込まれやすい時期ですが、建物の価値が下がり始める時期でもあります。売却価格は立地や建物の状態、市場の動向によって大きく変わるため、まずは相場の目安を知ることが大切です。
この記事では、築10年の一戸建ての売却相場や価格の決まり方、高く売るためのコツ、注意点までわかりやすく解説します。納得できる売却を進めるためにぜひ参考にしてください。
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目次
築10年の一戸建ての売却相場はいくら?

築10年の一戸建ての売却相場は、購入時の価格や立地条件、建物の状態などによって大きく変わります。
まずは一般的な価格の目安を知り、築10年の住宅がどの程度の価値になるのかを確認していきましょう。
築10年の一戸建て「建物」は新築価格の40~60%程度が目安
築10年の一戸建ては、建物の価値が大きく下がり始める時期といわれており、一般的には新築時の約40〜60%程度が目安とされています。物件の状態や立地条件によって差はありますが、おおよそ半分前後まで価値が下がるケースが多いといえるでしょう。
ただし、一戸建ての価格は「土地」と「建物」を分けて考える必要があります。建物は築年数の経過とともに価値が下がりますが、土地は立地や需要の影響を受けるため、必ずしも同じ割合で下がるわけではありません。
そのため、築10年の一戸建ての売却価格を考える際は、建物だけでなく土地の価値も含めて総合的に判断することが重要です。
下記は、国土交通省の資料にある築年別住宅の価格査定のグラフ化です。「木造戸建住宅」を見ると、築10年で新築価格の45~60%の査定価格になることが見て取れます。

参考:国土交通省:中古住宅流通、リフォーム市場の現状「中古戸建住宅の価格査定の例」より
購入価格別|築10年の売却価格の目安
ここでは、新築時の価格をもとに、築10年後の売却価格の目安をシミュレーションしてみましょう。
【目安とした前提条件】
- 土地と建物の割合を「土地40%:建物60%」と仮定
- 10年後の建物価格は「新築時の建物価格×約50%」で計算
※実際にはエリアによって土地と建物の割合は大きく異なり、都市部では土地の割合が高くなる傾向があります。あくまで一般的な一例として参考にしてください。
■新築時と築10年後の価格の目安(例)
| 新築時価格 (土地40%+建物60%) | 築10年の目安価格 |
| 3,000万円 (1,200万円+1,800万円) | 約2,100万円 |
| 4,000万円 (1,600万円+2,400万円) | 約2,800万円 |
| 5,000万円 (2,000万円+3,000万円) | 約3,500万円 |
なお、土地価格は立地やエリアの需要によって大きく変動します。また、建物についてもメンテナンス状況や設備の状態によって価格が変わるため、実際の売却価格を知るには不動産会社の査定を受けることが重要です。
同じ築10年でも価格が変わる主な要因
築10年の一戸建てでも、物件ごとの条件によって売却価格は大きく変わります。次のような要因が価格に影響します。
■価格に影響する主な要因
- 立地条件:駅からの距離や周辺環境(交通、治安、ハザードマップ)
- 土地の条件:広さや形状、接道条件、日当たりなど
- 建物の状態:メンテナンス状況、内装の傷みや汚れの程度
- 周辺施設:学校・スーパー・病院など、近隣施設の充実度
- 地域の人気や需要の高さ
同じ築年数でも、条件が良い物件ほど高く売れる可能性があるため、自宅の特徴を整理しておきましょう。
築10年の一戸建ての価格を把握する方法
築10年の一戸建ての売却価格を把握したい場合に、価格を調べる方法をご紹介します。
■価格を調べる主な方法
- 近隣の類似物件の売り出し価格を確認する(不動産サイト・チラシ)
- 過去の成約事例を参考にする(国土交通省の不動産ライブラリで確認)
- 不動産会社に査定を依頼する
ただし、売り出し価格はあくまで希望価格であり、実際に売れる価格(成約価格)とは異なるケースが多いといえます。現実的な価格を把握するためには、不動産会社の査定がおすすめです。
多くの不動産会社では無料で査定を行っているため、気軽に相談してみるとよいでしょう。
築10年の一戸建てを高く売るためのコツ

築10年の一戸建ては、まだ需要が十分見込める時期です。同じ築年数でも、売却の進め方や準備によって、売却価格に大きな差が出るケースもあります。ここでは、できるだけ高く売るためのコツを紹介します。
複数の不動産会社に査定を依頼する
築10年の一戸建てを高く売るためには、まず複数の不動産会社に査定を依頼するのが重要です。1社だけの査定では、その価格が適正かどうか判断しにくいためです。
■複数社に査定を依頼するメリット
- 査定価格の違いから相場の目安がわかる
- 価格の根拠を確認できる
- 販売方法や戦略の違いが見えてくる
- 地域の需要に詳しい会社を見極められる
査定額が高い会社が必ずしも良いとは限らないため、価格の理由や販売計画の確認が大切です。
一戸建ての売却は、物件のあるエリアに詳しい不動産会社を選ぶことが成功のポイントになります。
売却のタイミングを見極める
築10年は、一戸建ての売却タイミングとして比較的有利な時期です。
これは、築15年前後になると、外壁や設備などの修繕や交換が必要になり建物の価値が下がりやすくなるためです。
また、不動産市場の動向にも売却価格は影響を受けます。一般的に、住宅の需要が高まる時期は次のとおりです。
■売却に適した時期の例
- 1〜3月(転勤・進学シーズン)
- 9〜10月(秋の転勤・年内に引っ越しの需要)
転勤や住み替えなどの予定がある場合は、早めに不動産会社に相談すると、売却に余裕を持った計画が立てやすくなります。時間に余裕があれば、価格交渉でも有利に進めやすくなります。
内覧対策をしっかり行う
一戸建ての売却では、購入希望者が実際に建物や室内を見る「内覧」が重要なポイントです。第一印象が良い物件は購入意欲が高まり、売却に良い影響を与える可能性があります。
■内覧前に整えておきたいポイント
- 室内を整理整頓し、不要な物を減らす
- 水回り(キッチン・浴室・トイレ)を清潔にする
- 換気を行い、生活臭を抑える
- カーテンを開け、照明をつけるなどで室内を明るく見せる
玄関は印象に残りやすく、水回りは必ず確認される場所です。清掃や整理整頓を行うだけで印象が大きく変わる可能性があります。
リフォームは基本的にしなくてOK
築10年の一戸建てを売却する際は、大規模なリフォームを行う必要はありません。多くの購入希望者は、自分の好みに合わせてリフォームやリノベーションを検討しているためです。
■売却前のリフォームで注意したい点
- 大規模な改修は費用を回収できない可能性がある
- 小規模なリフォームでも売却価格に反映されにくい
- 補修や清掃の方が、費用対効果が高い
リフォームで売却価格を上げるよりも、リフォームせず価格を抑えたほうが早く売れる可能性が高いといえます。売却前のリフォームは、不動産会社に相談し必要な対応を判断することが大切です。
築10年の一戸建てを売却するときの注意点

築10年の一戸建ての売却をスムーズに進めるためには、住宅ローンの残債や建物の状態、必要な費用などの事前の把握が大切です。売却前に知っておきたい主な注意点を見ていきましょう。
住宅ローン残債を確認する
一戸建てを売却する際には、住宅ローンの残債の確認が非常に重要です。住宅ローンが残っている場合は、原則として売却時に完済する必要があります。
■住宅ローン残債で確認しておきたいポイント
- 現在のローン残高はいくらか
- 売却すれば完済できるか
- 完済のために自己資金が必要か
- 住み替えの場合の資金計画
売却価格を返済に充ててもローン残債が残る状態を「オーバーローン」といい、この場合は不足分を自己資金で補う必要があります。
また、住み替えを予定している場合は、新しい住宅の購入費用も含めての資金計画が大切です。早めに不動産会社や金融機関に相談することで、現実的な売却の進め方が見えてきます。
契約不適合責任につながる不具合は隠さない
売却時には、建物の不具合や修繕履歴を正しく伝えましょう。雨漏りやシロアリ被害、設備の故障などを隠して売却すると、引き渡し後にトラブルにつながり、契約解除や補償といった可能性が出てきます。
■事前に確認しておきたい不具合の例
- 雨漏りや水漏れの履歴
- シロアリ被害や害虫被害
- 外壁や屋根の損傷
- 給湯器や水回り設備の不具合
不具合は不動産会社に相談しながら買主に正しく伝えることで、トラブルの防止につながります。
また、過去の修繕履歴や点検記録が残っている場合は、査定時や売却時に提示できるよう整理しておくと、売却準備がスムーズに進みます。
売却には諸費用や税金がかかる
一戸建てを売却する際には、売却価格がそのまま手元に残るわけではありません。仲介手数料や税金などの費用がかかるため、事前に必要な費用を把握しておきましょう。
■売却時にかかる主な費用
- 仲介手数料
- 登記費用(抵当権抹消など)
- 司法書士費用
- 売買契約書の印紙税
- 測量費や解体費(必要な場合)
仲介手数料は、売却価格に応じて次の計算式で求められます。
| ■仲介手数料の上限額(売却価格400万円超の場合) 売却価格×3%+6万円+消費税 たとえば、3,000万円で売却した場合は、 3,000万円×3%+6万円=96万円(税別) となり、この金額に消費税が加算されます。 |
また、売却によって利益が出た場合には、譲渡所得税が発生する可能性があります。条件によっては特例が利用でき税負担を抑えられる場合もあるため、税金についても事前に確認しておきましょう。
売却スケジュールには余裕を持つ
一戸建ての売却では、査定から契約、引き渡しまで一般的に3〜6か月程度かかるといわれています。
売却を急ぎすぎると、十分な販売期間を確保できず、価格交渉で不利になる場合もあります。子どもの進学や転勤、住み替えの予定がある場合は、希望する時期から逆算して準備を始めることが重要です。
まずは、早めに不動産会社に相談し、無理のないスケジュールを立てましょう。
築10年の一戸建ては売り時?売却タイミングの考え方

築10年の一戸建ては、買い手からの需要を期待しやすい時期です。ただし、住宅の売却はライフスタイルや住宅ローンの状況にも左右されます。売却を検討すべき目安は何かを解説します。
築10年が売却のタイミングといわれる理由
築10年は一戸建ての売却を検討しやすいタイミングの一つとされていますが、必ずしもすべてのケースで最適な売りどきとは限りません。住宅ローンの残債や市場の動向、ライフスタイルの変化などによって、適した売却時期は異なります。
一般的に、築10年程度になると住宅ローンの残高がある程度減少し、売却を検討しやすくなります。また、適切にメンテナンスされていれば建物の状態も比較的良好であり、購入希望者からの需要も見込まれやすい時期です。
ただし、エリアの需給バランスや不動産市況によって価格は大きく左右されるため、「築年数だけ」で判断するのではなく、総合的に売却タイミングを見極めることが重要です。
築15年以降に価格が下がりやすい理由
築15年を過ぎる頃からは、価格が下がりやすくなる傾向があります。これは、外壁塗装や屋根の修繕、水回り設備の交換など、大きなメンテナンスが必要になる時期を迎えるためです。
■築15年前後で発生しやすい修繕の例
- 外壁や屋根の塗り替え
- 給湯器や水回り設備の修繕・点検・交換
- 内装の傷みや汚れの補修
- ベランダなどの防水工事
このような修繕費用を見込む必要がある物件は、購入希望者から価格交渉を受けやすくなり、築年数が進むほど売却価格に影響が出やすくなります。
売却を検討すべきタイミングの目安
築年数だけでなく、生活の変化があるタイミングも売却を検討する良い機会になります。家族構成や生活環境が変わると、現在の住まいが合わなくなるためです。
■売却を検討しやすい主なタイミング
- 住み替え(子どもの成長や家族構成の変化)
- 転勤や勤務地の変更
- 相続によって住宅を取得した場合
- 住宅ローンの返済計画を見直したい場合
このような生活の変化は、より住みやすい住宅へ引っ越すきっかけになります。売却を考え始めたら、早めに不動産会社へ相談し、現在の相場や売却可能な価格の把握が、売却成功へのカギになります。
築10年の一戸建ての売却ならウスイホームへご相談ください

築10年の一戸建てを売却する際には、住宅ローンの状況や売却相場などを把握したうえで判断することが大切です。売却価格やローンの残債が気になり、売却を躊躇している場合は、一度ウスイホームへご相談ください。
1976年創業のウスイホームは、横浜・湘南・横須賀エリアで地域に密着した不動産会社として、豊富な実績と地域情報をもとに、お客様一人ひとりの状況に合わせたご提案を行っています。
査定は無料で行っているため、「まずは価格だけ知りたい」という段階でも、お気軽にご相談いただけます。
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築10年の一戸建ての売却相場を把握して納得の価格で売却しよう

築10年の一戸建ては、需要が見込まれやすい時期だといえます。売却を成功させるためには、まず相場を把握し、物件の特徴や市場の状況に合った適切な価格を設定することが大切です。
複数の不動産会社に査定を依頼し、価格の根拠や販売方法を比較することで、売却の進め方が見えてきます。
まずは現在の価値を知ることから始め、無理のない計画で売却を進めていきましょう。
| 監修者 海沼 仁(カイヌマ ヒロシ) ウスイホーム株式会社 代表取締役社長 【経歴】 大学時代は不動産評価論を専攻。 卒業後、1997年にウスイホーム株式会社入社。売買仲介部門の新人賞を受賞。 2001年、新店の上大岡店店長に就任。以降、各店店長を歴任。特に新店舗の立ち上げを得意とし、後にエリアマネージャーに抜擢される。 2012年より取締役に就任。主に横浜、湘南エリアでの商圏拡大に尽力している。 2021年には創業45周年を機に、SDGs推進に取り組む「ウスイグループSDGs宣言」を制定。地域貢献活動にも力を入れている。 2025年4月、ウスイホーム株式会社代表取締役社長に就任。 地域密着型営業で築き上げてきた不動産業界のキャリアと実績から、顧客の信頼も厚く、幅広い人脈を持つ。著名人・有名人からの相談や紹介も多い。 【資格】 宅地建物取引士 CPM(米国不動産経営管理士) 日本RSP協会 不動産仲介士 試験問題監修委員 |
| 執筆者 ウスイホーム株式会社 広報チーム 1976年に神奈川県で創業。お客様と地域の発展のため、横浜・湘南・横須賀エリアで戸建て売却のお手伝いをさせて頂いております。長年にわたり蓄積してきた知見を活かし、新築戸建てや中古戸建ての売却を検討する際に役立つ情報を発信しています。 お問い合わせURL https://www.usui-home.com/contact |