
壁紙(クロス)の汚れや色あせが気になり始めたら、壁紙の張替えを検討するタイミングかもしれません。いざリフォームの検討を始めると、壁紙の色や機能の選び方、かかる費用など気になることが山積みに。また、「DIYでできるのでは」といった疑問もわいてくるのではないでしょうか。
そこで今回は、壁紙の種類や選び方、費用相場、施工方法(DIY・業者依頼)などの基礎的な知識を解説します。また、おしゃれな壁紙の事例や、失敗しないためのポイントも紹介し、壁紙リフォームを成功させるためのヒントをお届けします。
壁紙リフォームとは?

壁紙リフォームとは、汚れ、色あせ、破れなどが目立つようになった壁紙(クロス)を剥がし、新しい壁紙に張替える工事です。一般的に壁紙の寿命は5~10年程度とされ、見た目の劣化が気になり始めたタイミングがリフォームの目安といえます。
また、部屋のイメージチェンジや気分転換を目的に壁紙を変更するケースもあり、インテリアを手軽に変える方法としても良い方法です。
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壁紙リフォームの目的
壁紙リフォームの最大の目的は、部屋の印象をガラリと変えることです。古くなった壁紙を新しくすることで、空間全体が明るくなり、気分も一新されます。トレンドのデザインを取り入れたインテリアを目指し、アクセントクロスやダークカラーなど、思い切っておしゃれな壁紙に挑戦する方も増えています。
また、防音・消臭・抗菌といった機能性壁紙も登場しており、デザイン性と実用性を兼ね備えたリフォームが可能です。
壁紙リフォームのメリットとデメリット
壁紙リフォームには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | ・部屋の印象を一新できる。面積が大きいため効果は抜群 ・防音・消臭・抗菌などの機能性壁紙で快適な空間作りができる ・DIYで行えば、費用を抑えることも可能 |
デメリット | ・業者に依頼すると費用がかかる ・DIYは下地処理や仕上げに技術が必要で、失敗するリスクも ・色や柄の選び方を誤ると後悔することも。やり直しには、再度費用がかかる |
メリット・デメリットを理解して、業者に依頼するかDIYで行うかを考え、壁紙の色選びはじっくり行うのがおすすめです。
壁紙の種類と選び方

壁紙リフォームを成功させるためには、壁紙の種類や機能を知り、部屋に合った壁紙選びが大切です。まずは、壁紙の基礎知識や特徴、選び方のポイントを解説します。
壁紙の種類別の特徴と機能
壁紙にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴や適した用途があります。代表的な壁紙の種類と特徴を紹介します。
種類 | 特徴 |
ビニールクロス | 最も一般的。コスパが良い。デザインも豊富。掃除がしやすい。ただし、素材によってはシックハウス症候群を引き起こす可能性があるため、アレルギー体質の方は注意が必要。 |
布クロス | 高級感があり、吸湿性や通気性に優れているが価格は高め。客間など高級感を持たせたい空間におすすめ。 |
紙クロス | 環境に優しく、和室やナチュラル感のある部屋に。素材がデリケートなため、掃除の際には注意。 |
木質壁紙 | 木やコルクを薄く加工したもの。アクセントとして使用することで温かみを演出できる。高価なため多用する場合は予算をしっかり取る。 |
無機質クロス | 漆喰・珪藻土クロスなどの総称。耐久性・防火性・調湿性に優れ、消臭効果も期待できる。水拭きはできない。施工には技術が必要。 |
オレフィン系クロス | 有害物質の発生が少なく、掃除がしやすいのが特徴。高機能で安心感があるが、価格はやや高め。 |
壁紙には、防カビ・防汚・消臭・抗菌などの機能を持つ壁紙もあります。目的に応じて機能も選ぶと、より快適な空間になります。
部屋別のおすすめ壁紙
壁紙を張替える際には、その部屋に求められる機能と空間に合う色を選ぶことが大切です。色のイメージをうまく活用することで、理想の暮らしをサポートしてくれます。
部屋 | おすすめの壁紙 |
リビング・ダイニング | 家族が集まる空間には、落ち着いたベージュやグレー系のベースカラーがおすすめ。壁の一部にアクセントクロスを取り入れると、おしゃれな雰囲気がアップ。防汚機能があるとより快適に。 |
キッチン | 水や油に強く、掃除がしやすい防汚・耐水性の壁紙がおすすめ。凹凸が少ないフラットな壁紙を選ぶと、掃除が楽になる。 |
トイレ・洗面所 | 抗菌・消臭機能付きの壁紙が人気。湿気の多い場所なので、カビ対策も兼ねた機能性重視の壁紙を。 |
寝室 | リラックス効果をもたらすブルーやグリーン、ベージュ系のマットな質感の壁紙がおすすめ。調湿や消臭機能があれば寝室が快適に。 |
子ども部屋 | 明るく楽しいデザインの壁紙がおすすめ。傷や汚れが付きにくい壁紙を。年齢に応じて張替えを検討しても。 |
部屋の用途に合った壁紙を選ぶことが、快適で満足度の高いリフォームにつながります。
壁紙選びで失敗しないポイント
壁紙リフォームで後悔しないためには、デザインや色選びだけでなく色の見え方にも注意が必要です。検討時には以下のポイントを押さえておきましょう。
・ポイント1 明るい色は部屋を広く見せる
白や淡いベージュなどの明るい色は、空間を広く見せる効果があります。
・ポイント2 アクセントクロスの活用
一面だけ色や柄を変えて貼るのがアクセントクロスで、部屋に個性と立体感を演出できます。ただし、濃い色や派手な柄は圧迫感を与えることもあるため注意しましょう。
・ポイント3 サンプルで確認する
色の「面積効果(面積対比)」に注意。明るい色は実際に貼って面積が大きくなるとより明るく、暗い色はより濃く見えることがあります。なお、色の確認は印刷物よりサンプルがおすすめです。
・ポイント4 照明の影響を考慮
自然光とライトの色(電球色・昼白色・昼光色)では、壁紙の印象が変わるため、実際に使う照明下での確認がおすすめです。
・ポイント5 使用期間を想定
リビングなど長く使う場所は飽きのこないデザインや色を、子ども部屋は、成長に合わせて張替える前提で選ぶのも一つの方法です。
これらのポイントを意識して、失敗のない壁紙リフォームを実現しましょう。
壁紙リフォームを業者に依頼した場合の費用相場

壁紙リフォームを業者に依頼する場合、費用は工事費や壁紙の種類により大きく異なります。予算を的確に把握するために、必ず複数社から見積もりを取り、比較しましょう。
壁紙リフォームにかかる費用の目安
壁紙リフォームの費用は、部屋の広さによって大きく変わります。以下に、一般的なビニールクロスを使った場合の目安となる費用を紹介します(工事費+壁紙代を含む)。
・6畳(約30平方メートル):約3万~5万円
・10畳(約45平方メートル):約5万~7万円
・20畳(約150平方メートル):約15万~20万円
【参考】漆喰・珪藻土を左官職人が仕上げた場合の費用は上記の約4倍
使用する壁紙のグレードや施工費によって費用は前後します。高機能なクロスやデザイン性の高い壁紙を選ぶ場合は、さらに費用がかかるため、見積もりは必須といえます。
壁紙の価格目安(平方メートル単価の目安)
壁紙リフォームを検討する際、壁紙そのものの価格も見ておきたいところです。壁紙の平方メートル単価は種類によって異なります。
壁紙の種類 | 価格 | 特徴 |
スタンダードクロス (量産型クロス) | 約1,000~1,200円/平方メートル | シンプルなデザインやベーシックカラーで、コストを抑えたい場合に |
ハイグレードクロス (機能性クロス) | 約1,400~1,600円/平方メートル | 消臭・抗菌・防カビなど機能性があり、デザインや質感も豊富。 |
高級壁紙 (織物・紙クロスなど) | 2,000円以上/平方メートル | 高級感を演出でき、和室やホテルライクな空間におすすめ。 |
選ぶ壁紙によって、見積もり総額も大きく変わるため、予算や希望に合わせて選ぶことが大切です。
工事内容別の費用内訳
壁紙リフォームの費用には、壁紙代と工事費が含まれています。工事費の内訳を理解しておくと見積もりを見る際に役立ちます。
・壁紙代:選ぶ種類によって価格が異なり、平方メートル単価×壁の平方メートルで計算
・施工費用(人件費):古い壁紙の剥がし、下地処理、新しい壁紙の貼り作業
・廃棄処理費用:古い壁紙を処分する費用
・家具の移動費用:作業スペース確保のため大型家具の移動費が発生することも
・養生費用:床や家具を保護する養生作業が必要な場合、別途費用発生
壁紙リフォームのトータル費用は「施工+材料+付随作業」です。事前に見積もりでしっかり確認しましょう。
費用を抑える方法
壁紙リフォームの費用を抑えるために検討したいポイントをご紹介します。
・まとめて施工を依頼する
1部屋ずつではなく、複数の部屋を一度に依頼すれば、工事の手配が一度ですむため施工費の割引が期待できます。
・コストを意識して壁紙を選ぶ
スタンダードな壁紙をうまく取り入れ、高級なクロスにこだわらないと予算を抑えられます。
・DIYに挑戦する
自分で張替えを行うことで施工費が不要に。ただし、失敗するとやり直しが必要になる覚悟が必要。
・戸建ての天井高に注意
戸建ての吹き抜けなどは施工費が高くなる傾向があるため、施工面積の確認をしっかり行う。
壁紙リフォームの施工方法

壁紙リフォームには、専門業者に依頼する方法とDIYで行う方法があります。目的や予算、仕上がりの希望によって選び方が変わります。以下に、業者依頼とDIYの特徴を比較しました。
比較項目 | 業者依頼 | DIY |
費用 | 工事費がかかるため高め | 材料費のみで安価 |
仕上がり | 高品質なプロの仕上げ | 失敗のリスクあり |
時間 | スムーズで短期間 | 時間と体力がかかる |
難易度 | 手間なしで楽・安心 | 初心者には難しい面も |
壁紙の張替えに慣れていない場合は、仕上がりに大きな差が出ます。ライフスタイルに合う方法を選びましょう。
業者に依頼する場合の流れ|見積もり~工事
業者に壁紙リフォームを依頼する際の流れは、以下のようなステップで進みます。
・step1 見積もり依頼・業者選び
依頼先候補の複数社から相見積もりを取る
・step2 壁紙の選定
サンプルを取り寄せ、自宅の照明やインテリアに合わせて壁紙を選ぶ
・step3 施工日程の調整
在宅状況に合わせて工事日の調整をします。
・step4 施工当日の流れ
①養生(家具や床の保護)
②既存のクロスを剥がす作業
③下地処理(パテなどで平らにする)
④新しい壁紙の貼り付け
⑤片付け張替え当日は、空気を含んでいる部分があるかもしれませんが、乾いたら空気のふくらみはなくなります。気になる点があれば早めに相談し、快適な仕上がりを長持ちさせましょう。
DIYで壁紙を張替える方法とコツ
壁紙張替えはDIYで人気のある作業の一つですが、道具の準備と丁寧な作業が成功につながります。以下に必要な道具と基本的な手順をまとめました。
【準備する道具】
・壁紙(クロス)
・パテ
・カッター
・専用のり
・スムーサー(空気を抜く、カットのときのガイドにもなる)
・ローラー
・定規・メジャー・刷毛など
【壁紙の張替え手順】
1)既存の壁紙を剥がす:古い壁紙を丁寧に剥がし、下地にする
2)下地を整える:凹凸がある場合はパテで平らに均し、乾燥させる
3)新しい壁紙を貼る:のりを塗り、空気を抜きながら貼り付ける。端の合わせ目はしっかり処理する
4)仕上げ:余った部分をカッターでカットし、ローラーで押さえて完成です。
初心者は、目立たない場所から始めることをおすすめします。
壁紙リフォームの事例紹介

壁紙リフォームは、色や柄、機能性によって空間の印象を大きく変えられます。ここでは、実際のリフォーム事例を紹介します。アクセントクロスの効果や、機能を活用した例を見ていきましょう。
アクセントクロスを活用した壁紙リフォーム



アクセントクロスを使った壁紙リフォームは、空間にメリハリと個性を与えます。部屋の一面だけに濃い色や柄のクロスを取り入れることで、部屋全体が引き締まります。ライトな色のアクセントクロスでは、さわやかさや、明るさを演出することが可能です。他の壁や天井が白やベージュであれば、部屋全体がより広く見える効果も期待できます。
▼事例の詳細はこちら▼
【マンション:フルリノベーション】黄色いクロスがアクセントの明るいLDK | ウスイホーム
【洋室】ホテルライクなマンションリノベーション | ウスイホーム
【洋室】賃貸物件リフォーム施工例:店舗をベース向けの賃貸住宅へリフォーム | ウスイホーム
トイレの壁紙リフォームビフォーアフター

トイレの壁紙リフォームで、腰高より下の部分にツルツルとしたキッチンパネル素材を使用しました。見た目の高級感と、機能性が両立しています。施工前は一般的な壁紙のトイレで、掃除に手がかかっていました。施工後は、パネルのおかげで掃除がしやすくなり、飛び跳ね汚れもサッと拭き取れるため、臭いが付きにくい快適なトイレになっています。
▼事例の詳細はこちら▼
腰高より下はつるっとしたパネルを貼り、お掃除の簡単なトイレ (トイレ)リフォーム事例・施工事例 No.B151739|リフォーム会社紹介サイト「ホームプロ」
壁紙のリフォームはウスイホームへ

壁紙のリフォームを検討中の方は、ぜひウスイホームへご相談ください。1976年創業のウスイホームは、横浜・湘南・横須賀エリアを中心に、リフォーム・リノベーション・新築事業を手がける地域密着の会社です。長年培った実績とノウハウを活かし、お客様の理想の空間作りを丁寧にサポートします。
壁紙の選び方から施工の相談まで、初めての方でも安心してご相談いただけます。まずはお気軽に、お問い合わせください。
▼横須賀・湘南・横浜エリアで壁紙リフォームについてのご相談はこちら▼
横浜・湘南・横須賀のリフォーム・リノベーション | ウスイホーム
壁紙リフォームは手軽に部屋の印象を変えられる

壁紙の種類や機能、選び方、費用相場など壁紙リフォームの基礎知識を解説しました。壁紙の張替えは、部屋の印象を大きく変える効果的な方法です。自分の理想の部屋に合う壁紙を選ぶために、素材や機能性を検討しましょう。
また、壁紙リフォームの費用を抑えるためには、複数業者からの見積もり比較を行うことが大切です。失敗しないためのポイントを押さえながら、しっかり壁紙や業者を選び、理想の空間を作りあげましょう。
監修者 海沼 仁(カイヌマ ヒロシ) ウスイホーム株式会社 代表取締役社長 【経歴】 大学時代は不動産評価論を専攻。 卒業後、1997年にウスイホーム株式会社入社。売買仲介部門の新人賞を受賞。 2001年、新店の上大岡店店長に就任。以降、各店店長を歴任。特に新店舗の立ち上げを得意とし、後にエリアマネージャーに抜擢される。 2012年より取締役に就任。主に横浜、湘南エリアでの商圏拡大に尽力している。 2021年には創業45周年を機に、SDGs推進に取り組む「ウスイグループSDGs宣言」を制定。地域貢献活動にも力を入れている。 2025年4月、ウスイホーム株式会社代表取締役社長に就任。 地域密着型営業で築き上げてきた不動産業界のキャリアと実績から、顧客の信頼も厚く、幅広い人脈を持つ。著名人・有名人からの相談や紹介も多い。 【資格】 宅地建物取引士 CPM(米国不動産経営管理士) 日本RSP協会 不動産仲介士 試験問題監修委員 |
執筆者 ウスイホーム株式会社 広報チーム 1976年に神奈川県で創業。お客様と地域の発展のため、住宅に係わるあらゆるお手伝いをさせて頂いております。長年にわたり蓄積してきた知見を活かし、新築戸建てや中古戸建てを検討・購入する際に役立つ最新情報を発信しています。 お問い合わせURL https://www.usui-home.com/contact |