地域の魅力

2024全国大会入賞バリスタの逗子カフェ「BREATHER COFFEE」

公開日: 最終更新日:

JR横須賀線逗子駅から徒歩約6分、オーストラリアで活躍したバリスタが淹れるハンドドリップコーヒーと自家製スイーツがおすすめのカフェ「BREATHER COFFEE(ブリーザーコーヒー)」を紹介します。

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逗子駅から徒歩約6分の角地に立つ白い壁の小さなカフェ

2018年、カフェの本場・オーストラリアのメルボルンから帰国した若いバリスタが、縁もゆかりもなかった逗子のまちに小さな白いカフェ、BREATHER COFFEEを開きました。確かなコーヒー技術とやわらかな人柄で、たちまちにまちに溶け込んでいき、その後訪れたいくつかの困難も、多くの人たちとのつながりの中で乗り越えて、いまや逗子を代表するカフェのひとつになっています。
そんなBREATHER COFFEEは、JR横須賀線逗子駅東口の改札を出て、向かって右側のなぎさ通り商店街を歩いていき、池田通り交差点に出たら信号を渡り、葉山方面に向かって池田通り(県道311号線)を進むこと約6分、右側に白い壁とガラス扉が目印です。中に入ると、カウンターで静かにコーヒーをハンドドリップしているオーナーでバリスタ・ロースターの長谷川晃平さんの姿が見えました。

前のお客さまのコーヒーができあがるのを待つあいだ、店内を見渡します。池田通りと海方面に向かう細い道路に挟まれた鋭角の角地にあるので、お店も細長い形をしていて、席はカウンターのみ8席あります。

メニューを見ると、飲み物はハンドドリップコーヒーのほか、ラテやモカ、オーストラリアではメジャーなフラットホワイトなどのエスプレッソ系のドリンク、チャイなどがあります。

スイーツのケース

軽食にピッタリなホットサンドやオープンサンド、焼き菓子などのスイーツもあります。

コーヒーはすべて自家焙煎です。店内には2.5キロの豆を焙煎できる焙煎機が設置されています。豆の販売もしていて、自宅用に購入されるお客さまも多いそうです。

棚を眺めていて、ふとあるコーヒーに目が行きました。なんと「Coffee Collection 2024」で全国5位になったコーヒーがあります。
Coffee Collection 2024とは、世界の単一の産地で作られるコーヒー(シングルオリジン)の焙煎技術を競う大会で、全国のロースターが集結し毎年開催されています。8月におこなわれた事前の審査会で、こちらのお店で焙煎した《コロンビア・シドラ》が見事5位に入賞されたそうです。
逗子からそんなすごいコーヒーが誕生していたとは。早速注文してみました。

これがコーヒー?アールグレイティーのような芳香が素晴らしい

注文をすませ、窓際のカウンターで待つこと数分、ふんわり花のような香りとともに、淹れたてのホットコーヒーが運ばれてきました。
シドラとはコーヒー豆の品種の名前です。アールグレイティーの爽やかさに、ココナッツのようなまろやかな甘さが絡み合ったような独特の香りが特徴で、本当にコーヒーなのかと思ってしまうほど。浅煎りですが酸味はおさえめで、コクはほどよく、苦みはほとんどありません。
「コーヒーは94度のお湯で抽出しています。冷めていくと香りや味が変化するので、それも楽しんでいただければ」とのこと。全体のバランス感がすばらしい、長谷川さんのロースター技術が光るおすすめの1杯です。

続いて運ばれてきたのは、バナナブレッド。奥様の瑞穂さんのオリジナルレシピで、店内でいただくときはトーストして提供してもらえます。表面がカリっとして、中はしっとり。バターを少しつけていただくと、バナナの香りと濃厚な甘さが引き立ちます。意外とボリュームがあるので、朝食にもよさそうです。

コロナ禍や思わぬ事故も乗り越えて逗子を代表するカフェに

長谷川さんは、ワーキングホリデーでオーストラリアに渡り、メルボルンのカフェでバリスタとして働きはじめワーキングホリデー期間が過ぎた後も働き続け、ヘッドバリスタというマネージャー職まで務めたそうです。その後、現地でお付き合いしていた現在の奥様である瑞穂さんと帰国し、カフェを開業する場所を探していたのだとか。
「店を開くまで逗子には全く縁が無かったんです。物件を探すためにあちこち訪れている中で逗子にたどり着き、偶然今の場所を見つけました」とのこと。
2018年、BREATHER COFFEEをオープンしましたが、コロナウイルス感染症が拡大すると、オーストラリアから輸入していたコーヒー豆が全く手に入らなくなり、そこから自家焙煎を始めたそうです。
さらに2022年には大規模な漏水事故に遭いました。焙煎機も含めて設備はすべて使用不能となり、長期休業をせざるを得なくなりました。まもなく営業再開のためのクラウドファンディングが立ち上がり、全国から目標額550万円を上回る592万円の支援を受けたそうです。
「先日、仙台のイベントに行ったのですが『お店は大丈夫ですか?』と訊ねられました。今でも気にかけてくださるお客さまがいらっしゃいます」とのこと。
たった6年の間に、2つの大きな出来事を乗り越えたとは思えないくらい、お店はおだやかな雰囲気に満たされています。

朝は8時からオープン。窓越しに見えるモーニングコーヒーを楽しむお客さまと、その向こうに立つ長谷川さんの姿は、逗子の朝の風景としてすっかりなじんでいます。
逗子にいらしたら、ぜひ立ち寄ってみてください。

BREATHER COFFEE(ブリーザーコーヒー)

※掲載情報は2024年10月の取材時のもので、変更になる場合がありますので、最新の情報は公式ホームページ等をご確認ください。

執筆者 ウスイホーム株式会社 広報チーム
1976年に神奈川県で創業。横浜・湘南・横須賀に地域密着し、住宅に関わるあらゆるお手伝いをさせて頂いております。
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