藤沢は東海道の宿場町として古くから栄え、現在も利便性の良さ、海を間近に暮らせるライフスタイル、子育て環境の良さなどもあり、住みたい街、暮らしやすい街など、さまざまな街ランキングでも常に上位にランキングされることから、全国から多くの移住者が集まる人気の街です。
さらにサーフィンやスケートボードなどの横乗りカルチャーを愛する若い世代、そしてその周辺カルチャーであるファッションやダンス、音楽なども盛んで、さまざまな分野をクロスオーバーする湘南カルチャーもここならでは。そんな湘南カルチャーを牽引する一人である藤沢発のアパレルブランド「Lafayette(ラファイエット)」の小柳洋太さんに、主に湘南カルチャーの視点から藤沢の魅力を語っていただきました。
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小柳洋太さんが経営する「Lafayette FUJISAWA(ラファイエット 藤沢店)」最寄の藤沢駅周辺は、江戸時代に東海道の藤沢宿が置かれた歴史ある街で、JR東海道線、小田急江ノ島線、江ノ島電鉄の3線が乗り入れる交通の便の良さがあり、さらに小田急百貨店、OPA(湘南藤沢オーパ)、さいか屋などの大型商業施設が数多く立ち並んでいる商業繁華街です。
小柳洋太(Koyanagi Yota)
神奈川県鎌倉市出身、藤沢市在住。ストリートシーンを中心に、国内外から支持を受けているファッションブランド「LFYT / Lafayette(ラファイエット)」の立ち上げメンバーの1人。セレクトショップとして2003年にスタートし、NEW YORKをコンセプトにブランドを運営しながら、現在では地元藤沢をはじめ原宿や横浜を中心に、国内にとどまらずニューヨークにも出店。
2017年から地域活性プロジェクト「FUJISAWA CITY LOVE プロジェクト」をスタート。藤沢市と市内のLAWSONと連携し、シティプロモーションと同時に環境問題に目を向け地域貢献も果たしている。
またMARKESTA(マーケスタ)では場所を変えながら開催する“ノマディック・マーケット”を掲げ、地域の文化交流の活性を促進させるマーケット・フェスティバルとして立地や環境にマッチするイベントを企画・運営。アーティストとの親交も深く、数々の音楽イベントの開催やプロデュースを経験しながら、さらに活動の幅を広げている。
― 藤沢はどんな街ですか?
私は生まれた時から高校生まで住まいも高校も鎌倉でしたが、学生時代から遊ぶ場所は藤沢。古着屋が多く、ファッションや音楽などのカルチャーに関して、古着屋の諸先輩方から色々と学びました。そんなつながりもあって藤沢で店を始めたのですが、ここ数年で色々と変化が見られます。
コロナ禍の影響もあってか神奈川県外からの移住者も多く、今まで以上に多くの人が流入したことで藤沢周辺も店が増え、昔の藤沢とはまた違った新しいカルチャーが生まれていると感じています。
― 藤沢の魅力とは?
やはり海や山に囲まれた自然と共存できる環境でありながら、東京都内へアクセスしやすい環境は何よりもストロングポイントになっていると思います。
ファミリー層に向けたサービスや施設が多く、子育てには申し分ない環境ですよね。さらに週末は毎週のようにイベントが開催されているので、神奈川県外からもファミリー層が訪れて賑わっています。特に藤沢駅北口のサンパール広場で行われているマルシェイベント「MARKET251(マーケット251)」も大人気で、いつも多くの人で賑わっています。
また藤沢は昔ながらの商店街や個人店などにはコアなコミュニティがあり、大手の商業施設にはない魅力が詰まっています。さらに昔からやっているローカルな店だけではなく、神奈川県外から藤沢に来て店を始めた方もオープンでウェルカム。人の優しさを感じる空気感も魅力です。
― 藤沢のカルチャーとは?
藤沢はファッション、音楽、スポーツなど、さまざまなカルチャーがクロスオーバーしており、他の地域にはない唯一無二の湘南カルチャーを発信している場所だと自負しています。
先に挙げた高校時代から通っていた古着屋「SEGAL(シーガル)」は、ヴィンテージを中心とした豊富なラインナップ、そして店の経営戦略などは、私たちの店舗展開の参考にもさせていただきました。
またガレージセール(現在は閉店)のオーナーは、音楽と洋服に精通していて当時から多くの知識を学ばせて頂きました。マタリビル「菜音」のケンゴさんは有名ミュージシャンを呼んで音楽とファッションが融合したイベントなど、画期的な試みも実施していました。そんなクロスオーバーなカルチャーに私自身も多大な影響を受け、私もイベントを積極的に手掛けるようになりました。
そんなイベントのひとつが、「MARKESTA(マーケスタ)」というノマド型マーケット。元々は藤沢駅北口近くにある「Free Culture(フリーカルチャー)」というダイニングカフェで始まったイベントで、藤沢駅南口のらんぶる街や茅ヶ崎のマービスタガーデンなどを中心に行っていました。
― 人と人のつながりについて
MARKESTAもファッションや飲食、クラフトなど多彩なジャンルの店同士のつながりから生まれたもの。そうした多様なジャンルでクリエイティブな才能を持つ方が、集まる店がたくさんあるのも魅力ですね。
ほかにも藤沢駅南口のダイニングバー「酔と粋」も、コアなお客さんが集う場所。そうした多様な感性が集まる場所から生まれる人のつながりや刺激から、新しいビジネスが生まれることも多いですね。
そうした人とのつながりから生まれたもののひとつが、藤沢翔陵高等学校の制服づくり。始めは先輩である教員の方からの依頼で先生用のポロシャツを作ったのですが、それを見た生徒から欲しいとの声が上がり、最終的には高校の制服を正式に作ることになりました。
同時進行的に「いいまち 藤沢」を合言葉に「FUJISAWA CITY LOVEプロジェクト」を2017年よりスタートさせ、その一環として「FUJISAWA CITY」のロゴが入ったTシャツを販売すると驚くほどの反響があり、皆様の藤沢愛を感じました。そのことをきっかけに藤沢市と協力して、売り上げの一部を環境団体に寄付する活動も行っています。
― ほかに藤沢の好きなお店は?
これも数えきれないほどありますが、そのひとつはヨンドンが経営する「肉屋喜平」が好きですね。こちらはコロナ禍で経営状態が苦しくなった老舗の精肉店の意志を引き継ぎ、ヨンドンの𠮷田さんが手を差し伸べてリニューアルさせたお店。
地域食材を用いて「食」から藤沢市の魅力を発信し、さらに「SDGs」の観点からも行き場を失った食材の使用やお客様と共に地産地消を目指すことをコンセプトとしています。肉が美味しいのはもちろんですが、こうした地域に貢献する姿勢は大いに共感でき、さまざまな縁もあって、ヨンドンや肉屋喜平のユニフォームも私たちが手掛けさせていただいています。
また藤沢は、個人店では特にクオリティーの高い飲食店が増えている印象があります。中でも本鵠沼にあるラーメン屋「うずとかみなり」は本当に美味しく、以前「渦」として営業していた時からの行きつけ。こちらもさまざまな縁から、スタッフのユニフォームを製作させていただきました。
こうした美味しい店が藤沢にはたくさんあるのですが、横浜や東京都内などにあまり進出しないことに少し歯がゆさを感じます。『もっと大きい街で勝負すれば、絶対に繁盛するのに』と思う一方で、『藤沢に居続けてほしい』と相反する思いが交錯しますね。経営者にとっても藤沢が居心地がいいのだと思いますし、私たちにとってもこうしたレベルの高い店が身近にあるのは幸せなことですね。
― これからの藤沢に関して
藤沢は自然が豊かで子育てにも最適だと思いますが、海というかけがえのない財産を活かして、例えばマリンスポーツなどに触れる授業をはじめ、地域に根差した職業体験などがもっとたくさんあっても面白いと思います。
またフジサワ名店ビルやダイヤモンドビル跡地に建つ新ビルの建設や駅前ロータリーの利便性向上など、藤沢駅の南口の再開発に伴い、藤沢駅周辺が今まで以上に便利になるかと思います。藤沢がさらに発展するチャンスだと思いますので、期待したいですね。
私自身も地元をリスペクトしつつ、外部からの新しい風を受け入れてより良い街づくりをしていきたいです。さらにMARKESTAというイベントを通して、湘南のアーティストや個人店を神奈川県外の方に知ってもらえるよう積極的に全国に展開するなど、さまざまな方法で藤沢を盛り上げ、湘南の魅力を色々な方に伝えていこうと思っています。
【藤沢メモ】
【1日平均乗降人員(2021年)】
藤沢駅
JR:175172
小田急:150,074
江ノ電:20642
【公園】
- 花沢公園 神奈川県藤沢市鵠沼花沢町7−1786−1
- 藤沢市立砥上公園 神奈川県藤沢市鵠沼石上1丁目12−9
- 奥田公園 神奈川県藤沢市鵠沼東12
- 奥田三角公園 神奈川県藤沢市鵠沼東8−1
- 藤沢市立砥上公園 神奈川県藤沢市鵠沼石上1丁目12−9
- 東奥田公園 神奈川県藤沢市南藤沢24−3
- 川名一丁目公園 神奈川県藤沢市川名1丁目3−585
- 若尾山公園 神奈川県藤沢市朝日町7
- 大道東公園 神奈川県藤沢市朝日町16−6
- 御所ヶ谷公園 神奈川県藤沢市大鋸1丁目4−8
- 御幣公園 神奈川県藤沢市藤が岡1丁目9
- 弥勒寺公園 神奈川県藤沢市弥勒寺2丁目1
- 十二天公園 神奈川県藤沢市村岡東1丁目6−6
- 村岡城址公園 神奈川県藤沢市村岡東3丁目28
- 渡内公園 神奈川県藤沢市村岡東3丁目9−6
- 入町まちかど公園 神奈川県藤沢市藤沢951−18
【保育園・幼稚園】
- じぶんみらい保育園 藤沢 神奈川県藤沢市南藤沢6−18
- ゆめの森保育園 神奈川県藤沢市鵠沼石上1丁目5−9
- 藤沢よつば保育園 神奈川県藤沢市鵠沼橘1丁目1−7
- 藤沢保育園 神奈川県藤沢市鵠沼石上1丁目11−5
- さくらうみ保育園 本園 神奈川県藤沢市川名256−13
- 湘南クレヨン保育園 神奈川県藤沢市朝日町11−3
- 村岡保育園 神奈川県藤沢市大鋸1丁目2−15
- きっずワン弥勒寺保育園 神奈川県藤沢市弥勒寺1丁目5−1
- 藤が岡保育園 神奈川県藤沢市藤が岡2丁目3−16
- にじいろ保育園藤沢 神奈川県藤沢市藤沢989−4
- 藤沢西保育園 神奈川県藤沢市藤沢1022−1
- ぴーまん保育園 藤沢 神奈川県藤沢市藤沢545−209
- しんめいはじめ保育園 神奈川県藤沢市鵠沼神明1丁目4−21
- みくに幼稚園 神奈川県藤沢市鵠沼花沢町2−5
- 富士幼稚園 神奈川県藤沢市本鵠沼1丁目3−7
- むらおか幼稚園 神奈川県藤沢市弥勒寺2丁目3−19
- わかふじ幼稚園 神奈川県藤沢市本町2丁目3−17
【小学校・中学校・高等学校】
- 藤沢市立大道小学校 神奈川県藤沢市朝日町3−3
- 藤沢市立村岡小学校 神奈川県藤沢市弥勒寺1丁目16−1
- 藤沢市立高谷小学校 神奈川県藤沢市高谷9−1
- 藤沢市立新林小学校 神奈川県藤沢市川名400
- 藤沢市立本町小学校 神奈川県藤沢市本町2丁目6−17
- 藤沢市立藤沢小学校 神奈川県藤沢市本町1丁目9−1
- 藤沢市立鵠沼小学校 神奈川県藤沢市本鵠沼5丁目4−23
- 藤沢市立村岡中学校 神奈川県藤沢市弥勒寺2丁目1−27
- 藤沢市立鵠沼中学校 神奈川県藤沢市鵠沼桜が岡4丁目3−37
- 藤嶺学園藤沢中学校・高等学校 神奈川県藤沢市西富1丁目7−1
- 第一学院高等学校 湘南藤沢キャンパス 神奈川県藤沢市南藤沢19−13
- 鹿島学園高等学校湘南キャンパス 神奈川県藤沢市鵠沼橘1丁目2−4
- 神奈川県立深沢高等学校 神奈川県鎌倉市手広6丁目4−1
執筆者 湘南スタイルmagazine 湘南で魅力的に生活する人たちの姿を通して湘南に住む人だけでなく、いつかは湘南で暮らしたいと憧れを持つ人に向け、“湘南らしい豊かに暮らすコツ”を紹介するライフスタイルマガジンです。 地元の方々に愛されて、2023年で創刊25周年を迎えました。 |
監修者 ウスイホーム株式会社 広報チーム 1976年に神奈川県で創業。お客様と地域の発展のため、住宅に係わるあらゆるお手伝いをさせて頂いております。長年にわたり蓄積してきた知見を活かし、新築戸建てや中古戸建てを検討・購入する際に役立つ最新情報を発信しています。 お問い合わせURL https://www.usui-home.com/contact |