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戸建て購入時のインターネット光回線配線工事の手順を解説

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戸建て住宅を購入するときに、光回線の導入工事をどのように進めるべきか不安に思う方が少なくありません。

そもそも、インターネット工事は必ず実施しなくてはならないのか、光回線は必要なのかなど、気になるポイントはいくつか存在します。

この記事では戸建て住宅におけるインターネット工事の必要性や、光回線のメリット、またインターネット工事の基本手順などについて詳しく解説します。

光回線の工事をどのように進めればいいか迷っている方はぜひ参考にしてください。

監修者 海沼 仁(カイヌマ ヒロシ)

【経歴】
ウスイホーム株式会社 取締役。

大学時代は不動産評価論を専攻。
卒業後、1997年にウスイホーム株式会社入社。売買仲介部門の新人賞を受賞。
2001年、新店の上大岡店店長に就任。以降、各店店長を歴任。特に新店舗の立ち上げを得意とし、後にエリアマネージャーに抜擢される。
2012年より取締役に就任。主に横浜、湘南エリアでの商圏拡大に尽力している。

地域貢献活動にも力を入れ、2021年には創業45周年を機に、SDGs推進に取り組む「ウスイグループSDGs宣言」を制定。
地域密着型営業で築き上げてきた不動産業界のキャリアと実績から、顧客の信頼も厚く、幅広い人脈を持つ。著名人・有名人からの相談や紹介も多い。

【資格】
宅地建物取引士
CPM(米国不動産経営管理士)
日本RSP協会 不動産仲介士 試験問題監修委員

戸建てのインターネット 光回線工事は不要?期間とは?

光回線とは、光ファイバーを利用してインターネットに接続するための有線のネット回線のことをいいます(以下、本記事では「有線のインターネット回線」を光回線と呼ぶ)。ここでは、光回線を利用するメリットや工事に要する期間、またWi-Fiとの違いなどについて紹介します。

固定回線でつなぐ光回線は工事が必要

戸建ての住宅に光回線を引き込むためには工事が必要です。工事と聞くと、日程調整や当日の立ち合いなどを連想して面倒になる方も多いかもしれません。確かに光回線の設置はWi-Fiを利用するより手間がかかります。

しかし、光回線は固定回線を電柱から引き込むため、無線のWi-Fiと比べて通信の安定性や通信速度が優れています。またWi-Fiよりも電波干渉の影響を受けにくいという大きなメリットがあり、快適なインターネット環境を実現できるのです。

特にリモートワークを行う方は、光回線の導入を積極的に検討するとよいでしょう。光回線なら大容量のデータを送受信しても通信が安定しやすく、大事な場面で通信が途切れるトラブルが起こる心配も少ないのが特長です。

光回線ならアンテナ不要でテレビが見られる

光回線を導入すれば、アンテナを設置しなくてもテレビを視聴できます。

光回線の工事をすれば、光回線を通る信号をテレビ用に変換できる映像用回線終端装置を必ず設置するからです。そのため、アンテナ設置工事をしなくても、光回線を通してテレビを視聴できるのです。光回線を使ったお得な光電話の使用も可能になります。

たとえば、au光回線を使ったサービスを提供しているJ:COMと契約をすればアンテナ無しで地上波や一般的な衛星放送はもちろん、Netflix、やディズニープラス、子ども向け番組やスポーツ系番組チャネルなどが充実したJ:COM TVを利用でき、auスマホ同士の通話が無料になるプランを実施しています(※)。

各社がそれぞれの特徴を生かしたサービスを展開しているので、比較検討してみましょう。

※2023年9月現在の情報です。サービスの内容は変更になったり、契約するプランで異なることがあります。事前に確認しましょう。

Wi-Fiでつなぐ回線なら工事が不要なことも

Wi-Fiでインターネット接続をするなら、光回線のように工事をしなくてもインターネットを利用できるケースがあります。

たとえば、ソフトバンクはルーターをコンセントにつなぐだけでWi-Fiを利用できるサービスを提供しています。スマートフォンのデータ通信と同じ感覚でインターネットを利用できるのは、手軽で魅力的でしょう。

しかし、光回線のように光テレビや光電話などのサービスは利用できないのが一般的で、通信速度や安定性、同時に利用できる通信容量といった面では固定回線の方が勝るといえるでしょう(※)。

実際に、面積が広い戸建て住宅や3階建ての住宅などは、電波が届きにくい部屋が出るケースも…。家族が、リモートワークやオンラインゲーム、動画視聴などを同時に行うと、回線が途中で切れる可能性も高くなるため、慎重な検討が必要です。

※契約するインターネット会社やプランなどによって、サービス内容や速度、通信容量などは異なります。

インターネット工事の期間は約1カ月~

戸建て住宅に光回線を引き込む工事自体は通常1日で終わります。ただし、事業者に工事の申し込みをしてから、書類手続きを経て着工するまでには1カ月前後かかるのが一般的です。

さらに、3〜4月の引っ越しが多い時期は工事依頼も増えるため、申し込みから実施まで3カ月近くかかる場合もあります。

すみやかに光回線を開通させるためにも、契約するプロバイダだけでも早めに決め、工事日などについて事前に相談しておくと安心です。

なお、工事の実施に必要な費用は通常2〜4万円程度ですが、割引キャンペーンが適用されることもあります。土曜日、日曜日や年末年始などは割増料金になることもあるため、コストダウンを重視する方は平日の工事を検討しましょう。

戸建てのインターネット工事の基本手順

戸建てに光回線を引き込むときに、おおよその工事の流れを知っておきたいという方も多いでしょう。ここでは光回線の申し込みから実際にインターネットを利用できるようになるまでの一般的な手順について説明します。

※光回線業者や戸建ての条件などによって異なります。事業者から送られてくる案内などを確認しましょう。

光回線の工事の申し込み

希望する光回線事業者を選びます。光回線事業者は数多くありますが、データ通信量が多い、安い月額使用料、スマートフォン系列で家族割の適応、光テレビの充実度、不動産会社の紹介で特典付きなど、自分や家族が納得する視点で選ぶのがポイントです。

希望する光回線が決まったら、光回線会社のホームページで対応エリアを調べます。対応エリアと分かったら、申し込み手続きを進めましょう。

申し込みのタイミングは、物件が決まった直後がおすすめです。3〜4月の混雑時に限らず、キャンペーンなどで混みあうこともあるため、できるだけ速やかに申し込みましょう。

工事申し込み時の注意点は、住宅の売買契約が成立していても、引渡日までは勝手な工事はできないという点です。光回線の工事日は不動産会社や売り主とも相談したうえで決めることが大切です。

インターネット光回線の引き込み工事

光回線の工事の当日に行うことは、住宅近くの電柱から光ファイバーケーブルを電話用の配管やエアコンダクトを経由して住宅内へ引き込む作業がメインです。

電話線の配管を共有するかエアコンダクトを利用できれば問題ありませんが、いずれも利用できなければ壁に10mm程度の穴を開けて引き込むこともあります。

また、外壁に配線を固定するための金具を使用する場合は、ビス留めのために穴あけが必要です。壁に穴を開けたくない場合などは、工事を申し込みする段階で事前に相談してみましょう。

なお、工事の際は立会いが必須です。急用が入って工事ができなかったという事態を防ぐためにも必ず自宅にいられる日時を指定しましょう。

HGW(ホームゲートウェイ)と光コンセントの設置

光ファイバーケーブルを室内に引き込んだら、HGW(ホームゲートウェイ)と光コンセントの設置を事業者が行います。

設置後は光回線が無事に開通しているか光回線の事業者が確認をします。光テレビや光電話サービスも併せて申し込んでいる場合は、各サービスについても無事に利用できるかを調べます。問題なく開通していれば工事は完了です。

  • HGWとは?
    光信号とデジタル信号を相互に変換するONU(オー・エヌ・ユー)や電話などの機能を有する機器で、屋外から引き入れた光回線がここにつながります。光回線の発信拠点とたとえることができるでしょう。
  • 光コンセントとは?
    通常のコンセント差込口にプラスして、光回線用の有線LAN(有線ケーブル)の差込口があるコンセントをいいます(※1上記画像参考)。壁から出したケーブルと専用の器具とでつなぐ(コンセント)分離型タイプもあります

    どちらのタイプも性能は同じで、HGWと光コンセントは事業者が用意するため事前の購入などは不要です。新築戸建ての場合、光コンセントが標準設置されている場合もあります(※2)。

※1  画像は代表的な光コンセントの例です。事業者や住宅会社などによって形状は異なります。

※2 新築戸建てに標準装備されている場合も、光コンセントが設置されているだけで光回線の工事は必要です。

HGWに有線LANをつなげてインターネット開通

HGW、または光コンセントとインターネットを使用したい機器とを、有線LANでつなぐと、光回線のインターネットがすぐに使用できるようになります。光コンセントなどから各機器につなげる有線LANは、用途にあった長さや性能の商品を自分で用意します。

光電話は、一般的にHGWの光電話口に電話線を接続することですぐに使用可能です。

光テレビの場合は、申し込みで決めた光テレビを接続するテレビの台数、場所(1階、2階など)などに応じて工事を行います。光テレビの工事については、各光回線事業者によって対応範囲や工事内容などが異なります。事業者がどこまで対応してくれるのか、事前に確認しましょう。

Wi-Fi機器の設置は自分で行う

光回線によるインターネットは、HGW、または光コンセントと機器とを「有線LAN(有線のケーブル)」でつなぐ必要があります。

そのため、スマートフォンやゲーム機、タブレットなど、有線LANの差込口がなくWi-Fiでしか接続できないデバイス、HGWの設置場所と異なる階で光回線を使用するといった場合は、「HGW(または光コンセント)→Wi-Fi→スマホやゲーム機」というように、各機器を光回線につなげるための、Wi-Fiの設定が必要になります。

有線LANでつなげられるパソコンなどは有線LAN経由の光回線、つなげられないスマートフォンやゲーム機などはWi-Fi経由の光回線というように機器などによって使い分けるイメージです(※1)。

Wi-Fi機能はHGWに標準装備されていたり、HGWとWi-Fiルーター(Wi-Fi機器)がセットで提供されることが多いですが、装備されていない場合は、家電量販店などでWi-Fiルーターを自分で購入する必要があります。Wi-Fi機能の有無は光回線事業者に事前に確認しておきましょう(※2)。

※1 ここでいうWi-Fiとは、光回線を各機器で利用するために必要な装置を指します。記事の冒頭「Wi-Fiでつなぐ回線なら工事が不要なことも」で解説した、光回線の工事をしない場合に使用するWi-Fiとは異なります。

※2 Wi-FiルーターやHGWの設置場所には、電波をさえぎる厚い「壁」をできるかぎり避けるよう設置場所を考慮する必要があります。特に、広い戸建て住宅や3階建て住宅、鉄筋住宅はWi-Fiの電波が届きにくい部屋が出ることがあるためです。

設置場所を工夫しても電波が安定しないときは、Wi-Fi中継器やメッシュWi-Fiと呼ばれるWi-Fi電波の死角を少なくするWi-Fi機器を検討しましょう。 

新築戸建てのインターネットの工事のポイント

新築戸建てでインターネットの工事をするときには、どのようなポイントに気を配ればよいのでしょうか。ここでは建売住宅と注文住宅双方のケースでの注意点を解説します。工事のプランを立てる際の参考にしてください。

建売住宅のインターネット工事

建売住宅を契約済みでも、引き渡し前は、インターネット工事をするタイミングについて、不動産会社や売り主に相談する必要があります。

電気が通ってからの工事になることや、引き渡し前の物件の権利は不動産会社にあるととらえるのが一般的なためです。

なお、「全室有線LAN配線」といった建売住宅であれば、各部屋に光回線が通る配線と光コンセントが設置されています。光回線工事後に適切な長さの有線LANをそろえれば、各部屋で有線LANによる光回線インターネットが利用できます(※)。

※光回線を引き込む工事は、別途、必要です。

注文住宅のインターネット工事

注文住宅の場合は、設計の段階でインターネット環境についても相談しておくことをおすすめします。

いまはWi-Fiだけで十分と考えていても、長期的な視点で、光テレビの設置場所が増やせるよう計画したり、2階でも有線LANが使えるように配線しておけば、子どもが大きくなったときのオンライン授業や、職場環境の変化によるリモートワークにもスムーズに対応できます。

光回線の方が安定して使えるという大きなメリットがあるため、しっかり検討するようにしましょう。

中古戸建てのインターネット工事のポイント

中古戸建ての場合、インターネット工事の際にどういったことに気を付けるとよいのでしょう。ここでは中古戸建てでインターネット工事を行う際の注意点を紹介します。

インターネット光回線の引き込みが完了済みか確認

まずは、光回線の工事がすでに実施されているか、不動産会社や売り主に確認しましょう。中古住宅の場合は前の家主が工事を行っているケースもあり、光回線が設置されているのであれば、新たな工事が不要になることがあります。

また、内見時には光コンセントの有無で光回線の環境を確認することも可能ですが、光コンセントだけ設置して、電柱からの引き込み工事が行われていない可能性もあるため、不動産会社や売り主に「現在、光回線がすぐに使用できる状態か(引き込み工事、配線の有無など)」を確認することをおすすめします。

光回線の種類を確認

光回線工事の引き込みが終わっていると分かった場合は、どの会社の光回線が引き込まれているのか確認する必要があります。基本的には引き込み済みの光回線と同じ事業者の光回線のみ利用可能なためです。

たとえば、NTTフレッツ光が導入されている場合、auひかり回線やNuro光などNTTフレッツ光と別の光回線は使えません。もし設置されている光回線とは異なる事業者と契約したいのであれば、改めて工事を行う必要があります(※)。

引き込み済みの光回線と異なる光回線を希望する場合は、そのエリアで利用可能かを、事業者のホームページなどで必ず確認しましょう。

※希望する光回線事業者が、例えば、NTTフレッツ光でなくても、NTTフレッツ光の回線を使ってインターネットに接続する事業者であれば、NTTフレッツ光の光回線を利用できます。使用している光回線の種類については希望する光回線事業者のホームページなどで確認してみましょう。

光回線の劣化などを確認

すでに光回線が設置されていて、希望する光回線会社であった場合も、光回線の状態によっては工事が必要になることがあります。

光コンセントが設置済みでも配線が撤去されていたり、光回線の劣化が激しかったりする場合などが、それにあたります。

工事が必要かどうかは、光回線を申し込んだ後に事業者がチェックしたうえで判断されます。売主が現在光回線を利用していることが分かるなど、光回線の状態がはっきりしない場合は、申し込み時に相談しておくと安心です。

戸建てのインターネット工事を成功させるには情報収集が重要

戸建て住宅で光回線を利用する場合は、基本的に設置工事が必要です。

工事は面倒かもしれませんが、光回線は通信容量も大きく、安定性に優れています。回線トラブルを防いで、快適にインターネットを利用するためにも光回線の導入を積極的に検討するとよいでしょう。

また、新築戸建てや中古戸建てなど住宅の条件によって気を付けるべきポイントは異なります。ご自身の購入しようとしている住宅形態に合わせて、本記事を参考にしながら準備しましょう。

湘南エリアの戸建て情報をお探しの方は下記よりご覧ください。

執筆者 ウスイホーム株式会社 広報チーム
1976年に神奈川県で創業。お客様と地域の発展のため、住宅に係わるあらゆるお手伝いをさせて頂いております。長年にわたり蓄積してきた知見を活かし、新築戸建てや中古戸建てを検討・購入する際に役立つ最新情報を発信しています。
お問い合わせURL https://www.usui-home.com/contact

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